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増加する一人暮らし“うさぎ男子”とは?都心でも飼いたくなる理由

暮らし

 ペット業界では空前の猫ブーム。2017年にペットフードメーカーの業界団体「一般社団法人ペットフード協会」が発表した全国の犬と猫の推計飼育数では猫が953万匹(前年比2.3%増)、犬は892万匹(同4.7%減)で、1994年の調査開始以来、初めて猫が犬を上回った。

うさぎ

※画像はイメージです

 SNSなどでも猫の動画や画像はテッパン人気のコンテンツだが、金魚や熱帯魚を除く小動物の飼育頭数で、不動の3位に存在しているのが、うさぎだ。

 うさぎの生体を扱う「うさぎ専門店」は現在、全国に100店舗以上。うさぎ界のインフルエンサー・moqsama(モキュ様)のインスタグラムは10万フォロワー(2019年12月時点)を超え、SNSでも大変な盛り上がりだ。2019年11月23~24日には、うさぎ専門店「うさぎのしっぽ」が2日間で約1万人のうさぎファンを集める「うさフェスタ」を開催。今年で9年目だという。

 今回は同イベントにも出展したうさぎの専門誌『うさぎと暮らす』を発行する株式会社うさぎと暮らすの伊藤俊介社長と、同誌編集長の篠田麗加氏にインタビューを敢行。理屈抜きにカワイイだけじゃない、知っているようで知らないペットしてのうさぎの魅力を語ってもらった。

うさぎ界にもインフルエンサーが

 近年の猫人気には、「犬よりも飼いやすい」「少子化の進展や共働きの増加」「都心回帰」などの背景が指摘されているが、うさぎの飼育頭数について伊藤社長はこう話す。

「現状、しっかりした新しいデータはないですが、猫との類似点も多く、感覚としてはジワジワ増えている印象です」

 うさぎを飼う人の年齢は非常に幅広いようだが、来年8月で創刊20周年を迎える『うさぎと暮らす』のメイン読者層は40代の女性で、9割以上の読者が実際にうさぎを飼う人たち。それだけに毎号の特集テーマはかなり具体的かつディープな内容だ。

「うさぎを飼育する皆さんは意外と苦労されているんです。寄り添って同じスタンスで誌面をつくるために、編集部スタッフは代々、うさぎを自宅で飼うことになっていて。前の社長はうさぎを飼っていないスタッフの採用面接で、“うさぎをお迎えできますか”と、必ず聞いていましたね」(同前)

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