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日ハム吉田輝星、危険球退場で一軍遠のく。“甲子園の主役”の重圧

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 北海道日本ハムファイターズのルーキー、吉田輝星(18)は8月7日、埼玉西武ライオンズとの二軍戦に先発登板した。

 ファーム初白星を挙げた先月30日の登板に続き、一軍再昇格へ向けて重要となるこの日のマウンドだったが、初回にバッターの頭部への危険球により降板。実力を出し切ることなく、首脳陣へのアピールも出来ず不完全燃焼のまま、僅か8球でベンチに退いた。

 期待のドラフト1位ルーキーは真夏を迎え、プロの世界の厳しさを真正面に受けながら壁を乗り越えようと、もがいている印象だ。

念願のプロ初先発、初白星を掴むも

 1年前、夏の全国高校野球選手権において、吉田は話題の中心にいた。秋田県勢として103年振りとなる決勝進出を果たし、甲子園に旋風を巻き起こした金足農業高校のエースとしてマウンドに登り続けた。

 全6試合に先発、準決勝までを1人で投げ抜くなど、その鮮烈なインパクトは今なお記憶に残っている。また、小柄ながらもマウンド上で飛び跳ねるような投球動作は小気味が良く、人々の脳裏に刻まれやすい理由のひとつかもしれない。

 甲子園で熱戦が行われている現在、プロ選手となった吉田は、1年前とはまた違った形で注目を集めている。

プロ初先発は最大の武器を発揮

野球

※画像はイメージです(以下、同じ)

 6月12日には一軍初登板、本拠地札幌ドームでデビューを果たす。交流戦、広島東洋カープを相手にプロ初先発した吉田は初回、満塁のピンチを迎えるも無失点で切り抜けると、昨年のセリーグ覇者に対して5回まで投げ抜き4安打1失点でプロ初勝利を手にした。

 吉田の持ち味であり、最大の武器とも言えるストレートを広島打線相手に堂々と投げ込んでいく姿からは、勇敢さと、熱のこもった必死さが存分に伝わった。

 試合後には投球内容を振り返り「楽しみながらマウンドに上がれた」と語り、ピンチを抑えた場面では「ストレートで押していった。打たれたらしょうがないという気持ちで投げた」とコメント。初々しさと共に、得意とするのはやはりストレートという意気込みが感じられる、力強い言葉だった。

 その後、中日戦でも先発するも初黒星を喫し、7月は再び2軍で過ごすことに。リリーフ、先発とシチュエーションを変えてのマウンドで調整を続けた。

 30日の登板ではこれまで以上に変化球を多用し、吉田本人は手ごたえを掴んでいたものの、首脳陣からは「(変化球の多かった)今日のような投球は続けて欲しくない」と厳しい評価も。自身の特徴をさらに伸ばし、そして自らのスタイルを貫くことを18歳は求められている。

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