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【セルフチェックつき】何歳でも「いい転職」ができる人が大切にしている2つの力

学び

「ずるい!」と思ったら「どの部分が?」と考える

嫉妬するビジネスマン

自己肯定感は、外側に何かをプラスすることではなく、瞬間的に湧き上がった自分の気持ちを感じる力を高めること、そしてその感じ取った気持ちを大切に扱うことから育まれます。

では、仕事のなかで自己肯定感を高めるためには、どうすればいいのでしょうか。

自己肯定感を高める方法の1つは、「ねたみの感情に気づき、深掘りすること」です。仕事で「ずるい!」「くやしい!」「うらやましい!」と感じたとき、「どの部分が?」と自問自答し、自分は何のためにそうなりたいのかを深堀りしてみてください。

誰かに嫉妬したとき、よく考えると、必ずしも自分が本当にほしいもの、なりたい状態ではない場合があります。嫉妬している対象には、実は「自分が本当にほしいもの」と「あまりこだわりのないもの」が混じっていることがあるのです。

嫉妬しているときは、往々にして表面的なメリットしか見ていないものです。メリットとデメリットの双方をよく考えて、自分が本当にほしいものを見極めていきましょう。

自分の望みや憧れる状態が明確になればなるほど、うらやましかったはずの状態がさほど気にならなくなり、人は人、自分は自分、という感覚になります。

この感覚を持てると、自分がほしいものを手にするためにはどうするべきかという「過程」を考えるようになります。「どういう準備が必要だったのですか?」と相手に素直に聞き、さまざまなことを吸収しながら行動し、目標を達成していけるのです。

うらやむ相手のようになりたいのであれば、その相手と同じ行動をする覚悟を決めるべきですし、同じ行動をしたくないのであれば、ほかの方法を見つけるしかありません。

ねたみの感情を他者にぶつける人が手に入れられないもの

「ずるい!」「くやしい!」「うらやましい!」といったねたみの感情を抱いたときに、相手やまわりの人に感情をぶつける人がいますが、実はそうした人が手にできないものがあります。それは、人とのつながりです。

他人から「〇〇さんは優遇されていてずるい」と言われた側からすれば、あまりいい気はしませんし、むしろその人と距離を置こうとします。つまり、ねたみの感情を他者にぶつける人は、自分の目標実現のために一番効果的な方法を知っている人とのつながりを、自ら断っているのです。

「ずるい!」「くやしい!」「うらやましい!」と感じたとき、覚悟を決めて乗り越えてきた人は強いです。「なんとしてもスキルアップしてそこを目指す」というパワーがあります。こうした姿勢があれば、他者からも信頼され、いずれ成果が出て大きなチャンスをつかめるはずです。

あなたもぜひ、自己肯定感を高めて、自分の本当の望みに気づき、仕事の成果と充実感を手に入れていただければと思います。

<TEXT/博士(工学)、国家資格キャリアコンサルタント、弁理士 福所しのぶ>

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(ふくしょ・しのぶ)
博士(工学)、国家資格キャリアコンサルタント、弁理士。東京工業大学大学院修了。特許業界に進んでわずか1年で弁理士試験に合格し、遺伝子や医療分野の特許を主として担当する。弱冠39歳での共同経営者就任や大学非常勤講師の兼任など精力的に活動してきた。しかし、人生の再設計を余儀なくされる経験をし、心理的成功を軸にした自分らしいキャリア形成の重要性を悟る。2020年からは、脳科学に基づくコーチング・スキルを習得するとともにキャリアコンサルタント資格も取得し、大学等でのセミナー登壇やキャリアメンターとして活動中。一児の母でもある。

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