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よかれと思い美人宿泊客とLINE交換してしまった新人ホテルマンの悲劇

コラム

フロントに連絡してとお願いしたものの…

 彼女の荷物を部屋に送り届けた後、フロント裏の事務室に戻った源太さんは、パソコンで観光名所の情報を調べてLINEで送りました。

「もちろん文末には、今後の連絡はフロントを通してほしいと付け加えました」

 この事が会社にバレてしまったら上司にも叱られ、始末書を書く羽目になってしまいます。どうかこの一件が露見しませんようにと祈っていた源太さんですが、追い討ちをかけるように彼女からのLINEが届きます。

「ホテルの近くで一杯お酒が飲みたいから、近場のバーを知らないか?という質問が届いたんです」

 頭を抱えるも、お客さんの要望を無下にはできません。押しに負けてスマホを差し出してしまった数時間前の自分を呪う源太さん。厄介なことに巻き込まれたと思いつつも、お酒が美味しいと評判の良い近場のバーを案内したそうです。

 それで話は終わらず、お客さんからの返信で「一緒に呑みましょうよ」という内容のLINEが届きます。

「立場が立場ですから悩みました。でも、やはり美人からの呑みの誘いは嬉しかったですし、本心ではそのお客さんと仲良くなりたいという気持ちもありました」

 女優のような華やかな容姿をした女性からの呑みの誘い。男性としては嬉しくないわけがありません。そうそう起こらないチャンスに源太さんは乗ることにしました。

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