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「100万円をホストのために」東北の優等生が“ホス狂いの風俗嬢”になったワケ

ビジネス

悩みはあるけど「深く考えない」

女性

「実は先々月(9月)、担当に『付き合ってほしい』って言われた。だから担当は彼氏なんです

 尾島美幸は恥ずかしそうに言う。ホス狂いの友達や他のホストは「本営」というが、彼女は疑わないで信じることにした。でも、ひとつ悩みがある「担当と全然肉体関係がない」ことだ。

会った日、それとシャンパンタワーの直前にヤッただけで2回しかしていない。付き合っているのにないのは、どうしてだろうって。それが悩み。もしかして本カノがいるのかなとか疑ったり、それで悩んだり落ち込むけど、一緒にいてくれるし、楽しいからいいかって深く考えないことにしました」

 彼女は凌馬と付き合うため、いまの女子大生専門デリヘルで働き尽くしという状況だ。先日、疲労で倒れている。さらに、これからは定期パパとの週1セックスデートが決まっている。もっと忙しくなる。尾島美幸は大学3年生、凌馬は大学4年生。2人が出会ったのは大学キャンパスではなく、歌舞伎町だった。歪な恋愛はまだ続いていく……。

<TEXT/ノンフィクションライター 中村淳彦>

大学時代から20年以上、AV女優や風俗、介護など、貧困という社会問題をフィールドワークに取材・執筆を続けているノンフィクションライター。自分の価値観を持ち込むことなく、彼女たちが直面している現実を可視化するために、親からの虐待、精神疾患、借金、自傷、人身売買など、さまざまな過酷な話に、ひたすら耳を傾けつづけている
Twitter:@atu_nakamura

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