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転職した「10年後に後悔する職場」の特徴。汎用性あるスキルが身に付かないのは

学び

人生100年時代のキャリアの考え方

 越境体験は、職場を動かずともできます。枠を超える意識があるかないか。そこから、アップデートしていきましょう

 今、人生100年時代と言われています。定年退職を迎えたとしても、私たちのキャリアは続いていきます。だからといって、今いる職場がそのまま再雇用してくれるとは限りません。

 60歳を超えても会社から買い叩かれることなく、「ぜひ、私の会社で働いてほしい」と声のかかる人材になっておかなくてはなりません。そのためには、今の職場でも、ほかの職場でも戦力になる高い汎用性が必要です

職場でも戦力になる高い汎用性を身につけよう

沢渡あまね氏

沢渡あまね氏

 このような力のことを「エンプロイアビリティ」と言います。人事領域のキーワードのひとつで、「働き手として雇用され得る能力」「継続して雇用されるための能力」を指します。越境体験によって汎用性を高めることは、すなわちエンプロイアビリティの向上にも繫がります。

「定年退職後は退職金で老後も安泰」とのモデルが崩壊しつつある今、私たちのキャリアには、もっと先があります。だからこそ、職場の枠を越える経験を積んでおくにこしたことはありません

 越境は自分自身のキャリアを自律させるだけでなく、人生100年時代のキャリア戦略としても今後ベースになっていく。私はそう確信しています。

<TEXT/沢渡あまね(ワークスタイル&組織開発専門家)>

1975年生まれ。作家/ワークスタイル&組織開発専門家。あまねキャリア株式会社CEO/株式会社NOKIOO顧問/浜松ワークスタイルLab所長/国内大手企業人事部門顧問ほか。『組織変革Lab』主宰、DX白書2023有識者委員など。日産自動車、NTTデータなどを経て現職。400以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演を行う。著書に累計25万部の『問題地図』シリーズ(『職場の問題地図』『仕事の問題地図』『働き方の問題地図』など、いずれも技術評論社)をはじめ、『新時代を生き抜く越境思考』(同社)、『職場の科学』(文藝春秋)、『チームの生産性をあげる。』(ダイヤモンド社)など多数

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