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きっかけは性的な冗談から…“セクハラありきの関係”の上司とどう向き合うか

学び

報復のパワハラを防ぐには

セクハラ

 セクハラありきのコミュニケーションでしか部下と距離を縮められない、上司側に問題があるのは言うまでもありません。事前に報復のパワハラを防ぐには、やはりすぐに信頼できる上司や相談窓口に連絡して、セクハラ被害を訴えることに尽きます。

 対応してくれるスピード感は企業によって異なるとは思いますが、現在はパワハラ防止法が施行されて企業が対応することは義務化されていますし、ハラスメントは看過できない問題意識が高まっています。

 行為者に直接抗議するのも1つの方法ですが、そもそも行為者はハラスメントをしている自覚がない人のため、直接の抗議はあまり効果が期待できないでしょう

まずは相手との関係性を把握する

 セクハラ、パワハラ共に何らかの優越的な関係を背景に行われています。相手との関係性をしっかり把握した上で、自分の発言、行為はどのような影響力があるかをよく考えてコミュニケーションを取りましょう

 発言も行為も一度出たものは取り消しできませんし、相手には深く記憶に残されていきます。ハラスメントのない職場環境を維持するために、1人ひとりが対策を考えてほしいと思います。

<TEXT/ハラスメント専門家 村嵜 要>

1983年、大阪府出身。ハラスメント専門家。会社員時代にパワハラを受けた経験があり、パワハラ撲滅を目指して2019年2月に「日本ハラスメント協会」を設立。年間50社からパワハラ加害者(行為者)研修の依頼を受け、パワハラ加害者50人を更生に導く。
Twitter:@murasaki_kaname

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