「転職回数が多いと不採用に?」転職を繰り返す27歳“敏腕”営業マンの悩み
大企業やベンチャー、中小企業の違い
会社の規模については、「1つの目安」として以下の事例を挙げる。
「大企業やメガベンチャー企業は採用力が総じて強いため、多くの人がエントリーします。離職のリスクがある人をあえて採用する理由がないため、転職回数が多い人を不採用にする可能性が高い。20代でポテンシャル(潜在的な能力)が高いと思われる人でも、エントリーする会社が3社目になっていると不採用にするケースがあります。
中堅企業(正社員数500~1000人未満)になるとエントリー者が、多少減る傾向があり、回数が増えても、書類選考はパスするケースがあります。採用力の弱いベンチャー企業や中、小企業はエントリー者がさらに減る場合が多いため、回数が多かったとしてもパスする可能性が高いです。
このような企業の中には、面接試験で自社にマッチした人材を見抜く手法やノウハウを心得ていて、精度の高い試験を行っている事例もあります」
キャリアアップは仕事の領域で判断
さらに久保さんは「20代であっても、ポテンシャルに加え、実績をとても重視する職種はある」と述べる。
例えば、プログラマーなどのIT技術者だ。この場合、キャリアアップする人とダウンする人の差がはっきりしているそうだ。
「キャリアアップする人のわかりやすいケースでは、社員20人前後の会社でプログラマーを数年して、社員200人程の会社に移り、プログラマーのグループのリーダーになり、20代後半で企業の規模はさておき、プロジェクトリーダーになっているタイプです。
これで4社目の会社にエントリーする場合、回数は多いが、確実にキャリアアップしている可能性が高いので少なくとも書類選考はパスするのではないでしょうか」