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あなたの「幸せ」を構成する5つの要素。ネガティブな感情を持つのは自然

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 いざ働き始めたものの、目の前の仕事に忙殺されて、なんだか楽しくない……。そんな悩みを抱えている若手ビジネスマンも多いと思います。

仕事

※画像はイメージです(以下同じ)

 大学卒業後、三井物産に23年間勤務し、ホリプロ取締役、リンクステーション副社長を経て、現在はビジネス書の執筆、講演、研修活動を行う、企業風土改革コンサルタントの古川裕倫さん。著書『仕事を楽しめる人は「忙しい」と言わない』は2020年に「第6回ビジネス書大賞」(主催:世田谷ビジネス塾)を受賞するなど話題の一冊です。今回はそこから、ポジティブ心理学についての考察を紹介します(以下、同書より抜粋)。

セリグマンのポジティブ心理学的幸せ

 最近ビジネスパーソンの間で、ペンシルバニア大学のマーティン・セリグマン教授(1942年、アメリカ生まれ)のポジティブ心理学が話題です。セリグマン教授は、「幸せ」は5つの要素で構成されるとしています。

1、ポジティブな感情(Positive Emotion)
2、没頭(Engagement)
3、人間関係(Relationship)
4、意義(Meaning)
5、達成(Achievement)

 この5要素は、それぞれの頭文字をとってPERMA(パーマ)モデルと呼ばれています。

「幸せ」を構成する5つの要素

古川裕倫

古川裕倫・著『仕事を楽しめる人は「忙しい」と言わない』扶桑社

■1、ポジティブな感情(Positive Emotion)

 ポジティブな感情は、言うまでもなく幸せに直結します。「ポジティブな感情」の測定尺度として使われるのは、具体的には、以下の10項目です。「興味のある」「興奮した」「強気な」「熱狂した」「誇らしい」「機敏な」「やる気がわいた」「決心した」「注意深い」「活気のある」

 反対に、「ネガティブな感情」の測定尺度は次の10項目です。「苦悩した」「うろたえた」「うしろめたい」「おびえた」「敵意をもった」「いらいらした」「恥ずかしい」「ぴりぴりした」「神経質な」「恐れた」

 ポジティブ感情は、前向き、肯定的、能動的であり、ネガティブ感情は後ろ向き、否定的、受動的です。セリグマン教授は、楽観的営業マンは悲観的営業マンより成績がいいとも言っています。こういうポジティブな感情を持つことが、幸せにつながることは容易に想像していただけると思います。

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