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年収240万→1500万円に増やしたリーマンが教える、転職のベストタイミングとは

学び

求人情報をうまく集めるコツ

moto

motoさん

 また、求人をチェックすることで、今の年収の妥当性や、業界内での年収ポジションもわかります。僕は転職サイトで年収を把握したおかげで、だいたいの業界の年収水準がわかるようになりました。求人を検索して情報を集めるにはコツがあります。そのときに自分が興味をもった業界や、同業種の求人に絞るのではなく、「年収800万円以上の全企業」といった、今より高年収の求人を包括的に見るのです

 自分よりも高い年収の求人を眺めていると、「年収の高い求人では、どういう人が求められているのか」がわかるようになります。どんな能力を持った人が、どの業界で求められているのか、その求人の年収と、今の自分の年収にはどれくらいの差があるのかなど、気づきは山ほどあるのです。

定期的に求人をチェックするメリットも

 もちろん、求められている能力が自分には何ひとつ当てはまらないこともありますが、その場合は「どんな力をつければ自分は評価されるのか」という視点で見ればいいだけです

 余談ですが、定期的に求人をチェックすることで、同じ仕事でも求人内容が変わったり、求人自体がなくなったりすることにも気がつけるようになります。最近のわかりやすい事例だと「銀行のデジタル化に伴う人材」です。この種類の求人が出た当初は、ざっくりとした求人が多くありましたが、近頃は職種が細分化され、一つひとつが具体的な人材要件になっています。

 銀行もデジタル化の推進にあたり、部署としてどういうことをやるべきで、そのためにどういう人材を採用すればいいのかわかるようになったのでしょう。こういった「急速に人を募集している職業」にいち早く目をつけて、その分野で活躍できる能力を身につけていくという手法もあります。

<TEXT/moto株式会社代表取締役 moto>

1987年生まれ。新卒で地方ホームセンターへ入社後、株式会社リクルートや株式会社スポットライト (現:楽天ペイメント株式会社)など7社へ転職し、営業部長や事業責任者を務める。自身の転職経験を元にした個人メディア「転職アンテナ」を上場企業へ7億円で売却し、現在は会社を経営している。デビュー作『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』(扶桑社)はベストセラーになり、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2020」にもノミネートされた。最新刊『WORK 価値ある人材こそ生き残る』(日経BP)も発売中。Twitter:@moto_recruit

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方

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