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「やったフリ」で逃げ切る迷惑な同僚に喝!20代社員が出した“苦肉の策”とは

コラム

雑用を1週間交代にした結果…

「日替わりぐらいだと、汚れなどがわかりづらく、どちらが掃除をしていなかったのかもわかってもらえません。それに雑用だって、簡単なものもあれば難しいものもあるので、簡単なことばかりされてしまうと元の木阿弥です。そこで、サボると汚れが目立ったり、一連の雑用を済ませないといけない1週間での交代を提案しました

 そうやって下馬さんがサボれない状況を作り出したのです。先輩たちに嫌われたくないのか、下馬さんは最初こそ掃除を一生懸命にやっていました。でも、すぐにサボリ癖が顔を出します。

「僕から下馬に担当が変わったすぐの月曜や火曜は、あまり汚れていないこともあり、チェックしてキレイなときは掃除をせずに帰っているようでした。そして、汚れているときと、僕にバトンタッチする直前の金曜だけやるように」

ロクに掃除しなかったことが露呈

叱られる男性

 追谷さんがあとから聞いた話では、雑用に関しては、いままでサボっていたために資料を戻す場所を間違えたり、どこまでのデータを集めて先輩に渡さなければいけないのかもわからなかったりと、先輩たちが下馬さんのサボリを実感するキッカケになったようです。

「トイレや廊下の掃除も、毎日やっているのと週1回ぐらいとでは汚れ方が違うようで、先輩たちが交代で下馬の清掃状況を確認することになりました。そして、毎日ロクに掃除もせず帰宅していたことが露呈。先輩たちからこってり絞られて、反省文も書かされていました」

 常に連帯責任を負わせる社風も、下馬さんの一件があってから少しずつですが改善されつつあると言います。「やったフリ」をするズルイ人がいる場合には、先輩や上司など信頼できそうな人を選び、ストレートに相談するのもひとつの手段と言えそうです。

<TEXT/山内良子 イラスト/本田しずまる(@hondashizumaru)>

-[私の周りの迷惑な人]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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