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情報を活かせる人、ムダにする人の差とは?ビジネスで圧倒的な実績を残せる

学び

「使える価値」に変えること

スマホ 男性

 また、ではなぜA社だけに依存するようになったのでしょうか? たとえば「A社以外の顧客開拓をサボっていたから」「A社の単価は低いが発注数量が多く工場の稼働率を上げることができるから」などの原因が想定できます。

 原因まで想定したら、次はどんな手を打てばよいのか、原因から新たな仮説につなげていくことができます。情報とは、過去の結果にすぎず、すでに終わってしまっているものです。そのため、情報はそのままでは価値がなく、背景や原因を「解釈」し、次にどうするか? という新たな「仮説」につなげること、もしくは、当初の仮説に修正を加えていくことで価値を持ちます。

 情報の活用は、インプットした後に整えて使いやすくすることだけでなく、情報を「使える価値」に変えるために、自分の頭で考える行為までを言うのです。情報とは手段にすぎません。

 その手段を活かせる人とムダにする人の違いとは、ゴール設定から最後の使える価値に変えるところまで「成果に直結するかどうか」を一貫して意識し、行動するかどうかという点にあったのです。

<TEXT/人材育成トレーナー 鈴木進介>

コンサルタント。1974年生まれ。株式会社コンパス代表取締役。現在は「思考の整理術」を使った独自の手法で人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活動中。大学卒業後、IT系企業や商社を経て25歳で起業。著書に『本当に大切なことに集中するための頭の“よはく”のつくり方』(日本実業出版社)など多数
HP:鈴木進介公式サイト

ノイズに振り回されない情報活用力

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