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水タバコ「シーシャ」店が“健全な若者”に人気なわけ「飲み屋よりいい」

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アングラ文化からの転換点

シーシャ

「はちグラム 祐天寺店」店内

 2022年現在の水タバコ/シーシャの業界最大手「チルイン」のかつての2号店が2012年に渋谷にオープン。竜ノ介さんはそちらの初期スタッフ。客として通っていたらいつの間にかスタッフとして働くことになった。「渋谷にはじめてシーシャ屋をオープンさせて、シーシャが若者に刺さるきっかけをつくったのはチルインだと思います」と語る。

 オープン当初は10時間に1人くらいしかお客様が来ない日もあり、なかには「ハッパないの? ハッパ!」というアンダーグラウンドに生きてる人たちが多く、追い返すのに必死だったそうだ。

「たばこと住み分けて“シーシャ”というイメージを作れたところが大きい。イメージが体に悪くないとか、そんなことはないです。普通の紙たばこを1日に15本吸うのと週1回シーシャを2時間吸う。どっちが体に悪いですかと、比べにくいだけの話なので。

 外国の方がよく来るイメージはありますが、最近は5%くらいで、そこまで多くはありません。渋谷のシーシャ屋とかは5割外国人だったり、土地によって変わってきますが、コロナ禍でだいぶ外国人は減ってしまったと聞きます」

「酒は飲まないけど集まりたい」

シーシャ

「はちグラム 祐天寺店」個室

 ほかにもインスタなどの自撮り文化にはまった、「酒は飲まないけど集まりたい」という今どきの若者層に刺さった、シーシャを吸うだけなら居酒屋より安く長時間滞在できる。こういったのが人気の理由だと、竜ノ介さんはいう。

「お店作りに関しては、とにかく居心地の良い空間を作ろうとしています。座り心地の良いソファーなどを置いています」

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