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「花束を渡すのは女性」ゆっきゅんが遭遇した理不尽。“ぼやくこと”で少しはラクに

暮らし

「花束を渡すのは女性」に違和感

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――無意識の偏見や差別はまだまだありますよね。

ゆっきゅん:大学でもそのような出来事はありましたね。大学の設立記念で講演会が開催され、講師の先生へ花束を渡すのですが、委員会のグループチャットで「花束を渡すのは女性」と言われ、違和感を抱きました。

 自分が仮に女性で、その先生に感謝を伝えたかったとして、女性だからという理由で花束を渡す役割をもらってもすごく嫌だろうと感じました。

 グループチャットで女性でなければいけないことはおかしいことを伝えたのですが、周りからは「ゆっきゅんが怒っちゃった」みたいな扱いをされ、世のフェミニストはこのような被害を日々受けているのだと実感しました。

どんな環境でも、ぼやくことでラクになれる

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――社会で生きるなかで悩みや葛藤を抱く人もいるかと思いますが、自分を楽な方へ解放させてあげるために実践できることはありますか?

ゆっきゅん:どんなに最悪な環境にいても、あるいは、恵まれた環境にいてもぼやくことで少しはラクになれると思います。

 たとえば、遠い国の貧困の人々を思い浮かべて、その人たちと比べると自分は恵まれているからと苦しさを吐き出せずにいたり、友人のほうが忙しいから自分の仕事に対する不満を言えないとか、誰しもが抱えている苦しさを表に出すハードルが高いと感じてしまう人は多いのではないでしょうか。なので、そういったハードルを下げることを意識しています。言えなくてもいいけど、せめて、思うことは自由でいたいですよね。

――実際にそういった感情を表に出しづらいと感じた経験はありますか?

ゆっきゅん:大学院で修士論文を書くときは本当につらいと思っていましたね。アカデミックな執筆が向いていなくて。自分が恵まれた環境にいることはわかっていましたが、それで「しんどい」とか言えないのはおかしいだろと思い、「論文無理です」というツイートをしまくるようになりました。素直になれたな、成長したなと思いました。

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