bizSPA!フレッシュ

「花束を渡すのは女性」ゆっきゅんが遭遇した理不尽。“ぼやくこと”で少しはラクに

暮らし

思い続けていればタイミングはくる

_MG_0506

――なぜそういった人たちを応援したいのですか?

ゆっきゅん:例えば、おしゃれになるには一着の服を買うだけでは理想の姿にはなれなくて、いらない服を減らして長く着られる服を買っていくだけでも、最低2年はかかる。でも、すぐになりたい姿にならなくてもいいんですよね。

 なぜかというと、思い続けていればタイミングはくると思うからです。たとえば、ゴミ屋敷に住んでいる人がきれいな部屋に住みたいと言ってもすぐには変わらないし、おしゃれになりたくても1着では変わらない。

 できることからやっていれば次のステージがくると信じているので、すぐに変わらなくても、がんばりたい、もっとよくなりたいと思い続けている人のことは応援すると決めています。応援というか、一緒に頑張っているような感じです。

小学生時代に「オカマ」と呼ばれて…

_MG_0478

――では、前時代的なジェンダー規範の考えをもつ人に対してどう感じますか?

ゆっきゅん:他人は他人だなと思ってしまいますね。私自身、孤独なファイターのような感じで、自分の声が届くところの人までには聞いてほしいけど、他人に対してまだ諦めてしまうことが多いです。

 小学生のとき、同級生から「オカマ」と呼ばれて泣いてしまったんですよね。本人は謝り、先生も「謝ってるから許してあげなさい」と言っていましたが、「不快な思いをさせてごめんなさい」という意味での謝罪なら、謝ったところでこの問題は解決されないと小3でわかっていました。

 そのとき使われたニュアンスは明らかに蔑称でしたし、他の人に対して使うことは許されないと認識していたので「一生言わないと決めてもらっていいですか」と言ったのを覚えています。

おすすめ記事