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楽天トラベルの30歳・女性役員が自分に課しているルールとは?

ビジネス

 本社の上司である幅屋太さんは彼女の仕事ぶりについて「(取引先の)ホテルさんがどういうことに困ってらっしゃる、もしくはどういうところが得意かということを常にアンテナを張って、スーパービジネスマンになってやっている姿って本当にすごいなと思いますね」(『セブンルール』より)と評価していました。

女性 ツアー

※画像はイメージです

 彼女は、客室に自ら足を運び、セールスポイントになる点を探し、日本人利用客にとって不便に感じる点がないかチェックを必ずしているといいます。

 さらにツアーの企画立案のために、SNSで現地の情報を収集し、実際に体験して確かめることを怠りません。

 番組では、1日で5件のグルメスポットを回り、すべて自腹を切る様子が紹介されました。

「自分で投資したり出せば、必ずまた新しいことが返ってくるので貯金はしない」というのが彼女が自分に課しているルールの一つだとのこと。このような地道な努力が、取引先や部下の信頼を集める理由と言えるでしょう。

海外で活躍している日本人は意外と少なくない?

 外務省が毎年発表している「海外在留邦人数調査統計」によると、日本の領土外に在留する邦人は2017年10月1日の集計時点で135万1970人で、この調査を開始した1968年以降最多となっています。このうち、永住者を除いた長期滞在者は、86万7820人で、ここ5年の間で約3.4%(2万8304人)増加しています。

 さらに、興味深いことに在留邦人の男女の内訳を見ていくと、男性が64万6787人(約48%)、女性が70万5183人(約52%)であり、4%ほど上回っているのです。女性のほうが男性より多いというのは、平成11年以降一貫している傾向です。

 また、男女ともに20代よりも、30代や40代の在留邦人が多いのが特徴。人口構成の影響も考えられますが、ビジネスである程度のキャリアを積んだ人が、海外に進出するケースが多いのでしょう。

 日本人は海外へ行きたがらないというイメージを持っている人も少なくありませんが、統計上では海外で生活をする日本人というのは増え続けているのです。近い将来、吉田さんのように海外でバリバリ働く女性も珍しくない時代が来るかもしれません。

新天地で歯を食いしばって頑張る彼女の姿に

 SNSでは、彼女に対する共感の声が寄せられています。

 風習や文化が異なる海外で、役員という重役を担いながらも、何もないところからコネクションを作ってしっかりと業績を上げる彼女。仕事に対して前のめりで取り組む姿勢に勇気や元気をもらったという視聴者が少なくなかったようです。

「わたしも『若い時は自分に投資しろ』って言われたことがあります」

「年下のひとがこんなしっかりしてると、自分も頑張らなくちゃいけないなと感じる」

「吉田茜さん、素敵でした。海外でこうやって働いている女性を見ると勇気を貰えます」

 悩み事があったときは、ダイヤモンドヘッドを見に行き、英気を養うそう。遠い異国の地で奮闘する彼女の今後の活躍に期待しましょう。

<TEXT/湯浅肇>

写真をメインに数多くの時事ネタやマルチメディア関連の記事も執筆。常に斬新な切り口で情報発信を目指すアラサー男子

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