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スターバックス、“47都道府県フラペチーノ”の開発秘話。実は関西から生まれた

ビジネス

家でも職場でもない「サードプレイス」

スターバックス

最近ではアップサイクルされたデニムを使用した商品も販売しているという

「とはいえ、地球環境の負荷を減らすアプローチはリデュース、リユース、リサイクルなど多岐にわたります。8月23日からスタートした、期限切れフードの廃棄量削減を目標にした『フードロス削減』プログラムもその一環です。引き続きマイタンブラーやマイカップ持参の啓蒙をすることも大切ですし、新しい再生素材を使用した商品開発も必要になってくるでしょう。スターバックスだけで実現できないことは、外部企業との共創も視野にいれながらサステナブルの推進をしていきたいと思います」

 今後もスターバックスは、人々に活力と安らぎを感じるひとときを提供し続けることだろう。最後にこれからの展望について加藤氏に聞いた。

「スターバックスは、家でも職場でもない『サードプレイス』の付加価値を提案してきました。お客様の時間の過ごし方やライフスタイルの多様化など、時代の変遷によってニーズも変わってきますが、居心地の良い空間や時間を共有し、人と人が繋がり合えるという本質は変わらないと考えています。リアルでもデジタルでも、お客様との接点が生まれるところはスターバックスらしい心が上向くような体験を提供し、今後も時代に寄り添いながらサービスや商品をつくっていけるよう尽力していきたいと思います」

 コロナ禍でライフスタイルが一変するなか、スターバックスが培ってきた感動体験は普遍的だ。これからどんな商品やサービスが出るのか動向に注目したい。

<取材・文/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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