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ホームレスへの「差別発言」をどう解くべきか?関西弁ロシア人・小原ブラスの見方

コラム

本当の考えは面倒臭さの先に

 例えば、啓発本にはよく「10年後になりたい自分をイメージして1年後、1か月後、そして今日なにをすべきかを考える必要がある」と書いていますが、それを「なるほど」とだけ受け止めるのか。

 それとも「えぇ、そうかな? 今の自分が考える10年後になりたい自分は、はたして10年後に考えるなりたい自分と同じだろうか? だったら今やってることを最大限に頑張って、流れ着いた所で花を咲かせたほうがいいんじゃない?」と逆張りしてみるのです。

 何かについていちいち考えるのは面倒ですが、自分の本当の考えはその面倒くささの先にしか見えてこないのではないかなと思います。

 生活保護受給者や、ホームレスの人が社会の役にたっていないのかについては、すでに多くの反対意見が飛び交っていますが、僕もそんな訳ないだろと思います。

税金をより多く払っている人は偉いんか?

税金

※画像はイメージです

 ホームレスの人だって過去には働いて税金を払っていたかもしれないし、今生活保護受けてる人も将来大きなことを成し遂げる可能性だってあります。そもそも、物買えば消費税がかかるのですから、山奥で種から野菜でも作って社会と関わらない生活をしない限り、社会の役にたてない人になるほうが難しいのではないでしょうか。

 それより気になるのは、税金をより多く払っている人は、そうでない人と比べて偉いんかということです。僕は今年、会社を起こし、経営する立場になりました。そうすると多くの経営者と接する機会があるのですが、経営者の中には「こっちは他人よりたくさん税金払ってんだ」とふんぞり返ったような人がたまにいるのです。

 そのような発言を聞くといつも思います。「あんたがたくさん税金を払えているのは、いったい誰のおかげだと思ってんの?」と。

 もちろん、お金を多く稼いだ彼らの努力は認めますし、それは尊敬できることでもあります。でも、あなたがたくさんお金を稼げているのは、あなたやあなたの製品に共感し、応援し、お金を払ってくれる人がいっぱいいたからでしょうよ

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