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データで読み解く「最もコスパの良い映画」アメリカ映画3万作の1位は

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「コスパの良い作品」データの絞り込み

 ここまでの分析から、「評価と視聴者数がともに高い作品」=「コスパの良い作品」を絞り込むための条件を定めました。監督はクリストファー・ノーラン、クリス・バック、コリン・トレボロウなど、脚本家はJ・K・ローリング、アンソニー・マクカーテン、エイドリアン・モリーナなど、主演はアラナ・ユーバック、アラン・カミング、エディ・レッドメインなどです(ただし、監督、脚本家、主演のいずれかが含まれていれば条件を満たす)。

かっこ

(図版:株式会社かっこ作成)

 この条件で絞り込まれる作品は、以下のとおりです。

かっこ

※コスパの良い作品の分布図(図版:株式会社かっこ作成)

 初期条件から、評価が3.7以下or視聴者数が10万人未満を削除します。

かっこ

(図版:株式会社かっこ作成)

コスパの良い作品選びの手順とは?

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※まとめのスライド(図版:株式会社かっこ作成)

 この条件を元にコスパの良い作品選びの手順を提案します。私が提案するコスパの良い作品選びの手順は、まずは視聴者数が多く、高評価の作品である以下4作品を観ることにします。

1.『ラ・ラ・ランド』(2017)を観る
2.『グレイテスト・ショーマン』(2018)を観る
3.『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)を観る
4.『アバウト・タイム』(2014)を観る

5.ここからはあまり差がないので、ランダムでコスパの高い作品を観ることにする

1)絞り込んだ監督 or 脚本家 or 主演から1人選ぶ
2)分析結果から出した条件に当てはまる上映時間、上映日、ジャンルに該当する作品を選ぶ

 あとは5を繰り返すのがよいでしょう。例えば、脚本家のJ・Kローリングを選んだ場合、上記の条件に当てはまる作品を探すと『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は、上映時間が142分、上映日が2007年、ジャンルはファンタジーなので、分析結果から出した条件に該当します。

 このように、条件を当てはめてコスパの良い作品選びができます。とはいえ、人それぞれ好みもありますので、実際にお気に入りの1本を見つけるまでは、さまざまな映画にあたってみて、作品を鑑賞してみてもいいかもしれません。

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 データサイエンスは、業界や業種に関係なく、あらゆる場面において勘や思いつきに左右されない意思決定が可能になります。これまでも実際にお客様に使ってもらい、ビジネスインパクトを与えたり、売上アップにつながっている様子を目の当たりにしてきました

 また、データサイエンスに取り組むこと自体が、日々の意識すべきKPIや関連項目の発見、データ収集への意識変化にもつながります。

<TEXT/かっこの鎌倉さん>

かっこ株式会社データサイエンス事業部所属 2年目。インターンから新卒としてかっこへ入社。現在は、インターン生の教育やデータサイエンスをもっと身近に知ってもらおうと奔走中。主にデータ分析業務に従事

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