ノーを「イエス」に変える交渉術。ビジネス系メンタリストが指南
プレゼンの通過率を「劇的に高める力」
しかし、よく聞かれるのは「好かれるテクニックはわかった、でも実力が伴わなければやはりダメなのでは?」という声です。
ここでハッキリとお伝えします。あなたと同じ20代の皆様の実力の差というのは、実はそれほど違いはないです。もし、その中で「同じ20代なのに仕事ができる」と感じている人がいるのなら、その人はただ単に「具体性の力」というスキル持っているだけの違いだと思います。
この「具体性の力」を持つだけで、あなたは実力のある人という印象を受けることになるのです。顧客と交渉する際、その中でプレゼンをすることも多いと思いますが、そのプレゼンの中では必ず数字やデータなど、客観的要素である具体的なものを入れてください。それを行うだけで、実力があるように見えます。
ただし、ここで注意しなければならないのは、その具体的なデータを、具体的に説明をしてはいけない、ということです。
具体的なデータを見せる必要はない
ここで面白いデータをお見せしたいのですが、お客が購買を決断する場合、実はオフラインでは、顧客はデータよりもその説明をしている人の人柄で決断をすることが多いという結果があります。そしてオンラインの場合はその人の人柄よりもデータの量を重視するのです。
「それであれば、オフラインではやはり具体的なデータは必要ないのではないのか?」と感じてしまいますよね。
しかし、具体的なデータがないと、信頼度は低くなるのです。具体的なデータがないということは、本当はそのデータがない、つまり良い商品やサービスではないという疑念に結び付くのです。つまり、必要なのは「具体的なデータがある」という姿を見せるだけであって、そのデータを説明する必要はないということです。
もしあなたが資料を見せながら説明しているのであれば、「こういった具体的なデータがありますので、ゆっくり見ていただければ納得はいくはずです」と言えば、あなたに好意を持ち、誠実であると顧客が感じているのであれば、そこをわざわざ掘り下げる必要はないということです。