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会社員でも投資で資産3000万は目指せる。大化けする「成長株」の見分け方

コラム

ある程度の価格帯をウロウロする理由は?

 勢いよく上がるときは押し目もなく上昇していきますが、ある程度上昇していくと上げが止まり、「レンジ相場」に入ります。ある程度の価格帯をウロウロするようになるのです。

 チャートを見ると数年前は横ばいでずっと推移していて、急に上昇したように見えますが、横軸の線が今の株価を正確に表すために大き目に取ってありますので、その基準から見ると、株価変動が小さく見えるだけです。株価の絶対的な値幅は少なかったのですが、株価の変動率は同じように大きく動いています。

レンジ相場

レンジ相場(図版は筆者作成)

 成長株に多くあるのは、たとえば500円の株が一気に1000円まで上昇したあと、800~1000円の間でウロウロします。そしてそのもみ合いが1〜2年ぐらい経過してから再度成長していくという感じです。

 それにしても、なぜこのような現象が起こるのでしょうか?

 これは私の推測ですが、株主のバトンタッチが起こっているからではないでしょうか。つまり500円で購入していた株主が十分に値上がりしたと思って利益を確定するのに対して、さらに成長することを見込んだ株主が、その株を拾っていくプロセスがあるのです。

株主が切り替わることで株価は一段高いレベルに

 次第に株主が切り替わっていき、長期保有主体の機関投資家の投資対象になることにより株主が機関投資家中心になっていきます。そして、時間の経過とともに好決算が発表されて、それをきっかけとして大口の機関投資家の資金が一気に流れ込み、株価を一段高いレベルに押し上げるのです。

 先ほどの例で言うと、1000円が一気に2000円まで上昇するようなイメージです。

 このレンジ相場は数か月から数年に及ぶこともあります。株価だけ見ていると何も変わっていないように見えるのですが、優秀な役職員の毎日の努力により、実は会社の価値は絶え間なく向上しているのです

 利益水準が1年で10%上昇するような会社、営業利益が前年比10%で伸びるような会社は、1か月に直すと10%÷12=0.83%。話を簡単にするために0.83%を1%とすると、毎月1%で株価の本質的な価値が増えていくようなものです。

 株価は毎日横ばいではなく、マクロ経済の動向などの外部ノイズを受けて大きく上下に動きますから、その本質的な価値の変化というのは毎日の値動きのうちに占める割合としてはあまりにも小さいものです

10万円から始めて資産を200倍にする小型成長株投資

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自身もサラリーマンでありながら、多くのサラリーマン投資家を支援し、成功者を輩出している著者が、資産2000万円をつくる方法を伝授

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