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部下の「ハート絵文字」LINEを上司が勘違いして…SNSセクハラへの対処法

学び

 数あるハラスメントの中でも、代表的なものとして挙げられるのが「セクハラ」だ。社会的に問題視されるようになった今でも被害事例をよく耳にする。

セクハラ

画像はイメージです(以下同じ)

 そんなセクハラだが、株式会社インプレッション・ラーニングの代表・藤山晴久さんによれば、昨今のリモート、SNS全盛期には手口が変わりつつあるという。前回の記事ではズムハラ(zoomハラスメント)の実態と対策について聞いたが、今回は「リモートセクハラ」の実態と対策を語ってもらった。

友達申請を返さないと強い圧が

「ある会社で久しぶりに飲み会をした際、男性の上司と女性の部下の話が盛り上がり、意気投合したそうです。その後、上司は気を良くして部下のFacebookを見つけ、友達申請をしました。しかし、彼女はごく親しい友人以外の友達申請を承認しておらず、上司の申請を放置してしまったんです。

 上司はショックだったんでしょう。しばらくして彼女と会った際『オレたち友達だろう? なんで友達申請返してくれないの?』と詰め寄ったそうです。これはけっこうありがちな事例ですね」(藤山氏、以下同)

 各種SNSには興味、関心のある人とつながれる機能が用意されている。しかし、「どこまでの間柄の人間とSNSでつながるか」は個人の裁量によるところが大きく、「友達用」「会社用」「趣味用」など複数のアカウントを使い分ける例もある。

限定公開で情報をコントロールしよう

女性 パソコン

 この事例では詰め寄ってしまったことに問題があるが、その前段階として「上司からの望まない友達申請」が来た場合はどう対処すべきなのだろうか。

「前段階としてトラブルを避けるためには、上司にNOが言えない関係の場合、とりあえず承認しておくのが無難かと思いますね。ただ、SNSによっては親しい人にしか投稿を公開しないよう設定できるものもあるので、表向きだけ承認して、彼らに情報が流れないようコントロールするのも有効です

 そして、しばらく時間をおいてからそっと削除、ブロックしてみてください。承認欲求が満たされた上司は、そのことに気づかないケースも多いようです(笑)」

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