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流行りの詐欺「アポ電強盗」から、コロナ調査を装う強盗まで

暮らし

最近ではコロナの調査を装うケースも

点検

 強盗被害に遭わないためには、業者が来て「点検させてほしい」と言っても、その場での訪問は了承しないこと。まずは相手が本当の業者なのかを正規の番号に電話をして確かめましょう。

 そして、もし怪しいと思ってインターフォン越しに追い返したとしても、安心しないことです。執拗に狙われて被害に遭うケースもあるからです。

 実際に、偽のガス業者を追い返したにもかかわらず、鍵のかかっていないところから室内に侵入される事件もありました。不審な人物の来訪があった場合、必ず家の戸締りの総点検と、警察に通報するようにしてください。

 ただし、ここ最近では「新型コロナウイルスの調査」と称する自治体職員を装うこともあります。時に高齢者と同居する家にも押し入ることがありますので、決して自分は大丈夫だと思わないようにして下さい。

 今後も第4、第5の手口が出てくるかもしれません。これで万全という対策がない状況では、自宅に振り込め詐欺対策用電話をつけるなど、被害に遭うリスクを減らすための術を、ひとつでも多く身につけられるかが大事になります。

<TEXT/悪徳商法ジャーナリスト 多田文明>

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト。これまでの勧誘先への潜入数は100か所以上。あらゆる詐欺・悪徳商法に精通している。多数のテレビ・ラジオに出演し、著書に『ついていったらこうなった』(彩図社)『だまされた!だましのプロの心理戦術を見抜く本』(方丈社)
Twitter:@tadabunmei

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