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木村花さんも苦しんだ「ネット中傷」。弁護士も悩む、定義のあいまいさ

ビジネス

弁護士費用はいくらかかる?

 誹謗中傷した相手がわからない段階で裁判を起こさなければいけないとなると、大変な手間がかかりそう……。

 弁護士費用はいくらくらいかかるのでしょうか?

「事務所によってそれぞれ異なるのであくまで目安ですが、着手金・成功報酬含め、『発信者情報開示請求』については30万~50万円。その後の『慰謝料請求』についても30万~50万円で、計60万~100万円といった相場でしょうか。慰謝料請求が多額になる場合は、それに伴い、弁護士費用が増額するような料金体系の事務所もありますね」

誹謗中傷にあたる書き込みは

作業する女性

 ひと言で「誹謗中傷」と言っても、その線引きは難しいところ。誹謗中傷に当たらない、ギリギリのラインで不快なリプやコメントをする人も少なくありません。

 どんな内容が「誹謗中傷に当たる」と判断されるのか?

 後藤弁護士によれば、名誉毀損なら「不特定多数が知りうる状態で、特定人の社会的評価を低下させるに足りる事実を摘示したか、否か」が判断基準になるようです。

「具体的には、書き込みの内容や書き込まれた場所、その特定人が一般人か公人(政治家など)か、などを総合的に考慮して判断されます。ただ、一概に明確な線引きは難しいのが現実です。プライバシー侵害や信用毀損についても同様に、明確な基準はなく、やはり書き込みの内容次第といえますね」

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