求人サービス「an」が終了。運営するパーソルキャリアとは? | bizSPA!フレッシュ

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求人サービス「an」が終了。運営するパーソルキャリアとは?

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 パーソルキャリア株式会社が11月25日、アルバイト求人情報サービス「an」を終了すると発表した。これまで展開されていたwebやアプリなどのサービスが全て終了となる。

an

「an 52年の歩み」より

「an」は日本で最も歴史のあるアルバイト求人情報サービスで、前身となる「日刊アルバイトニュース」が創刊されたのは今から52年前の1967年。7人の学生が「自分たちの生活は自分たちの手で守ろう」をテーマに「学生援護会」を1956年に創業、未開拓の市場を切り開いてきた。

「日刊アルバイトニュース」からの52年に幕

 当初は紙媒体のみだったが、時代に合わせた変化も取り入れてきた。ネットを活用したサービスとしては、1999年にモバイル版アルバイト求人サイト「モバイルan」を開設。以降も2011年にスマホ版サイト、2015年にはアプリ版と時代の潮流に合わせたサービスを提供してきた。

 その一方で2014年には100円で販売されていた「an」、2015年には「フリーペーパーan」が休刊。2015年の時点で紙媒体のサービスは全て終了してしまった。以降は「an まかないフェス」という人気飲食店のまかないを食べられるイベントを実施。

 自らが切り開いた市場のなかで生き残るための新たな一手も打ち、積極的に生き残りの策を講じていた「an」だが、前述の通り全てのサービスを終了することが発表されたのだった。

発表から読み解く「an」の終了

パーソルキャリア

※画像は公式サイトより

「an」はなぜサービス終了に至ったのか。その理由はパーソルキャリアのサイトからも読み取ることができる。ざっくり言ってしまえば、社会の変化と紙媒体からの移行という2点だろう

 パーソルキャリアでは「an 52年の歩み」という特設ページを開設。この特設ページの中で労働市場を取り巻く変化を紹介している。少子化による生産年齢人口の減少や非正規雇用の増加、法改正による派遣受け入れ機関の制限……と、特に近年、大きな変化が集中している。

 また、「アルバイト・パート市場において、従来のビジネスモデルでは顧客からの期待に十分に応えていくのは難しい」ということも終了の理由として記されている。バイト探し市場には「バイトル」「indeed」といった後発サービスが台頭し、「an」は追い越される結果となった。サービス終了による経営資源は中途採用支援・転職支援領域を中心に再配置されるそうだ。

 パーソルキャリアは、2017年にインテリジェンスから商号変更。「an」の他にも、転職情報誌「DODA」を手がけ、人材派遣・人材紹介サービスも展開し、2000年には上場も果たした。しかし、2008年に上場を廃止し、2013年にテンプホールディングスに完全子会社されている。パーソルキャリアの従業員数は5704名(2019年8月時点)、平均年収は公開されていない。

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