上司の評価がアップする「話し方」のコツ。主語はあえて隠す
「主語をあえて隠して話す」のも効果大
「私」「僕」を会話で使いすぎると、嫌味に聞こえる場合があります。ただ、日本語は主語をあいまいにできる言葉。「私」「僕」という言葉を実際に使わなくても、「主語」を使うことはできるのです。評価の高い人は、日本語のこの特徴を上手に利用しています。「主語」を隠して使っているのです。
ここで、先ほどの会話を見てみましょう。この会話の中では、「私」という言葉は1回しか使っていません。ただ、「主語」を隠して使っている言葉が、2つありますので、合計3回ほど、「私」という言葉を使っていることになります。どの言葉が「主語」を隠して使っている言葉か、わかりますか? 次の2つが「主語」を隠して使っている言葉です。
「部員に現状をフィードバックし」
「期日までには必ず間に合わせます」
たしかに「私」といった言葉は使っていません。ただ、誰が聞いても、「主語」が「私」であることは明白。評価の高い人は、「主語を隠して使う」テクニックで、さらにアピールするのです。
あなたがチームリーダーとして、「主語」を上手に使っていれば、プロジェクトが成功した際、上司が「みんな、よく頑張った!」と言うことはあり得ません。自分を主役として話していれば、上司があなたに抱く印象はまるで違うはず。プロジェクトがうまくいったら、「金川君、よく頑張った!」と、チームリーダーの評価が高まります。
一目置かれる人の話し方「私目線」で話す
自分を効率よくアピールするには、つねに「私目線で話す」ことです。つねに「私目線で話す」──と言っても、けっして難しいことではありません。何ごとも「自分だったらどう思うか」「自分だったらどう言うか」という視点で話すだけです。たとえば、会議中、他の人の発言を聞いているときも、漠然とは聞かない。「自分だったらどう思うか」「自分だったらどう言うか」という視点で聞く。
たとえば、
「なるほど。いいこと言うな」とか「それは違うように思う」といったように漠然と聞くのではなく、「なるほど。いいこと言うな。ただ、私だったら……」「それは違うように思う。私だったら……」といったように「私目線で聞く」。
常に「自分だったらどう思うか」「自分だったらどう言うか」という視点で考えるという意識を持ち、間違ってもいいから答えを出してみる。これを習慣化すれば、必ず「他人が一目置く意見」を言える人になるはずです。