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キーエンスのスゴすぎ20秒面接、説得面接、ビデオ面接。元社員が語る

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連載・20代のキャリア開発ラボ

 キーエンスの元社員で、現在は求人・転職メディア事業と新卒向けキャリア支援事業を行っている吉田敬悟です。前回の記事に続き、「キーエンスの特異な選考方法」を紹介していきます。

カメラ

※画像はイメージです(以下、同じ)

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キーエンスの選考方法

① 20秒自己PR…20秒の制限時間内で自己PRを行う
② 説得面接…突如出されるテーマに沿って3分間のアドリブで面接官を説得する
③ ビデオ面接…ビデオカメラが向けられた状態で理詰めが中心となる面接が行われる
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 日系企業ではもっとも面接が難しい部類に入るキーエンスの面接を知ることで、学生なら自らの就職活動の参考にしたり、営業職の人は自らの「基礎を見直す」機会にしてみてください。今回は「説得面接」を突破した生徒に課される「ビデオ面接」についてです。

※本選考と同日に行われる、2時間にも及ぶ適性検査「キャリパー」についてはここでは言及しません。

キーエンス選考の最難関「ビデオ面接」

「ビデオ面接」とはその名の通り、面接風景をビデオカメラで撮影され続ける面接となります。おおよその形式としては面接官が2名。そして彼らの間からビデオカメラがこちらを向いている状況となります。

 ビデオカメラの意味合いとしては、「後ほど他の人事が観て多角的に評価できるようにするため」「数年後に昇格した社員が、新卒時代にどういった面接を行ったか記録を残すことにより、将来の選考に役立てるため」などさまざまな憶測が飛び交っていますが、詳細は明らかになっていません。

 そして、この面接はキーエンスの全選考の中で最難関と言われており、私の就活生指導実績や自身の経験を鑑みるに、最終的にキーエンスに受からなくとも、この面接を突破する力があれば、その他大手企業にはどこかしら内定が出るレベルにあると言っても過言ではないでしょう。

 日系大手の中では面接がもっとも難しいともいわれるキーエンスの真髄がこの面接に表れています。

重要なのは「カメラの存在」より「質問内容」

面接イメージ

 とは言っても、実はこの「ビデオカメラの存在」は、この面接における要点ではなく、本質的な難しさは「質問内容」にあります。

 このビデオ面接では面接官から多角的に質問が飛び交いますが、その中でもひとつだけ、全学生に質問されるテーマがあります。

 それがキーエンスを本気で志望する就活生なら誰もが知っている「3つの要素質問」です。この記事では、この「3つの要素質問」に焦点を絞って内容を深めていきます。

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