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デキる人は「PDCAサイクル」を全てやろうとしない

学び

PDCAの「P」をほどほどにすること

 PDCAは次の4つのステップで成り立っています。

・P(Plan:計画)…従来の業績や将来の予測などを元にして、業務の計画を作成する
・D(Do:行動)……計画に沿って業務を実行する
・C(Check:確認)……業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価する
・A(Action:実行)……実施が計画に沿っていない部分を調べて改善する

 これを、それこそ高速で回すことで仕事を早く終えることができます。P(Plan:計画)で時間を費やせば費やすほど、仕事はいつまでたっても終わりません。

 そもそも最初に立てた計画は、どんなに頑張ってもたいていは粗いものです。仕事が早い人は、そのことがわかっています。だから、Pをほどほどに作成したら見切り発車し、Dに取り掛かっているのです。

そもそも100%完璧な事前準備はできない

上司 ビジネス

 アメリカ陸軍の名将ジョージ・パットンは、「今日のよい計画は明日の完璧な計画より価値がある」と言っています。適切な計画を立てるためには情報をもっと得るべきであり、計画の精度を上げようとしても、100%完璧になることはありません。

 行動を起こしてからのほうが精度も高まるのです。

「事前準備が完璧でないと失敗してしまうのではないか」と不安に感じるかもしれません。しかし、失敗は一時的な挫折にすぎず、成功に導くためには必要不可欠なことです。

 成功は、一度も失敗しないことではありません。 挫折を乗り越えて目標を達成することです。むしろ、早めに失敗してしまったほうがいいのです。事前準備にいつまでも取り組むのではなく、適当なところで切り上げて行動することで、“仕事肥満体質”から脱却できるのです。

<TEXT/吉田幸弘>

人財育成コンサルタント・上司向けコーチ。外資系商社時代、マネジャーとして自身と部下の業務を大幅に減らし、3か月で残業ゼロに導く。独立後は全国の企業、行政等で研修他を行う。年130 本登壇、受講者3万人超。

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