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全店閉店の「監獄レストラン」運営元に顛末を聞いた。「一時は1日で売上200万円あったのに」

ビジネス

 コンセプト系居酒屋として、一時は圧倒的な人気を誇った「監獄レストラン ザ・ロックアップ」の唯一の店舗である新宿店が2022年7月いっぱいで閉店することが報じられた。

監獄レストラン ザ・ロックアップ

監獄レストラン ザ・ロックアップ  新宿店のエントランス

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 筆者(30代後半)が20代前半だった当時は、合コンや飲み会を「ザ・ロックアップ」でよく開催したものだ。それにしても、かつて繁華街によく見かけた同店だが、そもそも残存するのが新宿店のみということにも驚きを隠せない。

 誕生した経緯、またここ最近の同店が置かれていた状況について、運営するGYRO HOLDINGS株式会社で広報を担当する設樂碧里さんに話を聞いた。

ディズニーランドのイメージで考えた

「最初にオープンしたのは、京都の『ザ・ロックアップ』1号店で、1999年のことです。外食を一種のエンターテインメントとし、ディズニーランドをイメージしてコンセプトを考えたそうです

 監獄をテーマとした飲食店として、入店してからもきめ細かなこだわりで、徹底したエンターテイメントを提供していたが、どんなこだわりがあったのか。

「オープン当初はおどろおどろしい店内や食事、驚愕する仕掛けやショーと、とにかく驚かせて怖がらせるような演出がメインでした。しかし、時代とともに、奇妙だけど愛らしさのあるメニューなど、のちに“映える”と呼ばれるような、写真を撮りたくなるメニューが増えました

オープンから変わらない要素も

監獄レストラン ザ・ロックアップ

毎日開催されるモンスターショー。多い時には100パターンのシナリオが!

 さらに、ただ怖がらせるだけでなく、新たな要素も兼ね備えるようなっていったと、設樂さんは語る。

「同じくただ単に怖がらせるだけだったモンスターショーもアップデートし、モンスターたちが手を振ったり、ハイタッチをしたりと、一緒に楽しめるような要素も兼ね備えるように。ダークで恐ろしい世界観は残しながら、エンターテインメントとしてまるごと監獄を楽しんでいただけるようになったと思います。

 とはいえ、入り口で『逮捕する』演出や罪状を叫びながらの案内などは、オープンから変わらない『監獄レストラン』ならではの要素ですね

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