須藤元気に聞く、日本を豊かにする方法「政治家になるために格闘家になった」
ずさん過ぎる与党の新型コロナウィルス対応に、怒りを覚えている国民は多い。それは政治家であっても例外ではない。中でも、ひと際目立った動きを見せているのが、参議院議員の須藤元気氏(@genki_sudo)である。
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須藤氏と言えば、“変幻自在のトリックスター”の異名を持ち、総合格闘技の舞台で脚光を集め、自身が中心となって結成したダンスパフォーマンススループ“WORLD ORDER”でも活躍した過去を持つ。そして、現在は戦いの舞台を国会に移し、国民の代表として日夜活動している。
須藤氏はいわゆる“反緊縮財政”の立場から、「消費税廃止」や「一律の現金給付」など積極財政の必要性を説く。異色の経歴を持ち、現在も従来の価値観とは相反する主張を展開する須藤氏に、政治家を目指した経緯や、コロナ禍で冷え込む日本経済に必要な政策を聞いた。
「カンバン」を獲得するために格闘家に
――まず政治家を目指そうと思ったキッカケはなんですか?
須藤元気(以下、須藤):高校1年生くらいの時に、漠然とですが政治家を目指そうと思いました。学生時代は学校に馴染めず、教師から理不尽な暴力を受けることが珍しくなかった。その結果、グレて不良仲間とツルむようになったのですが、彼らと接していると個々人に様々な事情を抱えていることを知りました。私が教師から理不尽な仕打ちを受けていた経験も相まって、ぼんやりとですが「この社会を良くしたい!」と思い立ったことが最初です。
――なぜ格闘家の道に進んだのですか?
須藤:政治家を志した際、「ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン(鞄)」の3つの“バン”が必要になると知った。まずは“カンバン”を手に入れようと考えていた時、アメリカ発祥の総合格闘技団体UFCの試合を目にして、「これだ!」と思いました。
当時の格闘技と言えばプロレスやボクシングが中心でしたが、総合格闘技は純粋な強さと強さのぶつかり合い。「総合格闘技は今後日本でも流行る」と直感し、この世界で活躍すればカンバンが手に入ると考えて格闘家になりました。
格闘家かミュージシャンの2択で悩む
――格闘家として知名度を獲得した後、政治家にはならずに“WORLD ORDER”の活動を開始しました。
須藤:実は学生時代に有名になるために、格闘家かミュージシャンの2択で悩んでいました。結果的に格闘家になったのですが、引退後にミュージシャンの夢が再燃し、WORLD ORDERを結成しました。
とはいえ、政治家を目指すことに対する意識は常に持っていたため、WORLD ORDERと並行しつつ大学院に入学して政治を学びました。