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「食べログ」一強に暗雲か…Googleマップで店選びをする若者たち

暮らし

 長年、グルメサイト界を牽引してきた「食べログ」、そして大人数の飲み会などで欠かせない「ぐるなび」。しかし、近年ではGoogleマップやInstagramなど、「プラットフォーム」と呼ばれるソーシャルメディアが存在感を強め、若者を中心に利用者の流出が加速しているという。

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※食べログHPより

 株式会社ぐるなびの決算発表によると、営業利益が前年比74.4%減、最終利益が81.8%減と大幅に下落。6月19日、楽天の常務執行役員を務めた杉原章郎氏が代表取締役社長に就任し、経営立て直しを図っている。

「もう戻れない」Googleマップ利用者の声

 利用者の流出が加速するきっかけとなったのは、1月18日に行われたGoogleマップのアップデート。新たに「検索の絞り込み機能」が追加されたことで、飲食店舗の検索が可能になり、グルメツールとしての機能が劇的に向上したのだ。

「もともとは『食べログ』を利用していました。でも、Googleマップの使い心地を知ってしまったら、もう戻れないです」と、会社員のSさん(22歳)は話す。

「僕は今まで、行き先で昼食を取るときに食べログをよく使っていました。ただ、初めて行く場所だと、目的地に向かうためにGoogleマップを開きっぱなしにするので『一度サイトを開いてお店を探して……』っていうのが手間なんですよね。その分、Googleマップは道案内も兼ねてくれるので、寄り道がてらお店を探すときには格段に便利です」

『食べログ』レビューは「専門的すぎて抵抗感」

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Googleマップを開くと『周辺のスポット』が表示され、直感的に店舗を探すことができる

 Googleマップでは、検索画面から「レストラン」というアイコンをタップすると、近隣の飲食店がレビュー付きで表示されるが、これも評価が高い。

「店舗のレビューなんかも、簡潔で距離感の近いものが多い印象です。食べログってレビューが専門的すぎて、読むときに少し抵抗感があるんですよ。それに最近は、“店舗の印象操作”とか、“良いレビューしか載せない”とか、あまりいい噂を聞かないですよね。それなら多少素人感があっても、自分と似た人のレビューを見たほうが参考になる気がします」

 Sさんは「Googleマップのほうが直感的にお店を選びやすいです。検索画面を一度開けば、ジャンルによらず人気店舗が表示されるので、何を食べるか決めていないときに助かります」とも語る。

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