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女優・徳永えり、“道に迷った”時期に得た答え「仕事と自分を同じ軸に置かないで」

暮らし

「あなたがどうしたいのか」と教わった

ポプラン

(C) 映画「ポプラン」製作委員会

――そうしたワークショップは親側の参考になりそうですが、子どもの立場でもいい影響を受けているんですね。

徳永:当時は分からなかったです。でもそれを見た親だけじゃなくて、スタッフの方を含め、子どもが上手く気持ちを吐き出せる、自分の気持ちを大切にして生きられる空間を作ってもらっていたと思います。

 そのうえで「あなたがどうしたいのか」「ちゃんとなりたい自分になれるんだよ」と教わりました。小さい頃から個人にはちゃんと個があるということ、「自分らしくある」ことの大切さを思うベースは、完全にそこから来ていますし、今も覚えているということは、身になったのだと思います。

仕事がない自分は価値がない?

ポプラン

(C) 映画「ポプラン」製作委員会

――そうした徳永さんでも、30歳手前で道に迷った時期があったとか。

徳永:30歳手前に悩む人は多いと思いますが、私もそのタイミングで、改めて自分自身を考えてみようとなりました。その結果、ちょっと違うことをしてみようと思い、もともと好きだったお料理関係のアルバイトをしていました。

――他の道もあるのでは? と考えたのでしょうか。

徳永:10代からこのお仕事をずっとやっていたので、自分自身の価値が、どうしても仕事と直結してしまっていたんです。仕事がない自分は価値がないんじゃないかとか。仕事があってこそ自分の生きる意味があるのだと、脳がなっていっちゃうんです。

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