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女優・萩原みのり、「コンプレックスある」演じることを続けるための原動力

暮らし

ビビりで怖いけど、やっぱり人が好き

萩原

――萩原さん自身は、人に向かうときにどんな性格なのでしょう。

萩原:ビビりです。人が怖くてガードを作ります。でも一方で人がめちゃくちゃ好きで、自分を開きすぎて傷つくこともあって。やっぱり人は怖いなと思って閉じこもるんですけど、また結局、人に会いたくなる。10代のときからずっとそうです。怖いし、傷つかずに楽に生きていきたいけれど、人がいないと楽しくないという矛盾があります。

――確かにそうですね。以前は新体操をされていて、体を壊して続けられなくなったことで芸能界デビューに繋がっていきましたが、そのときの思いを聞かせてもらえますか?

萩原:たぶんいまだに立ち直っていないです。気持ちよく踊っていた時のことを不意に思い出すこともあるし、テレビで新体操やスポーツ選手を見ると、羨ましくてしょうがないです。

 この仕事はスカウトしていただいたことで踏み入れましたが、そのときに一生やって行こうと強い意志があったわけではありません。習い事を始めたくらいの感覚で、気づいたらもうその道しかなかったというか。だから夢を持っている人を見ると、すごく羨ましいです。

向いているのかと、コンプレックスもある

成れの果て

――それでも演じることを続けたいと思う原動力は?

萩原:一番大きいのは、お芝居を「良かった」と言ってくれる人がいるからです。この仕事はやりたいと思っても声をかけてもらえなかったらできないし、求めていただけるからこそ、そこに楽しさや嬉しさ、幸せを見いだせているのだと思います。

 向いているのかなとか、演じることがすごく好きなのかなとか考えると、正直分からなくてコンプレックスもあります。高校を卒業するときに「専門学校に行く」とか、みんなが未来をきちんと考えていたことを急に知って、私自身は、いつの間にそんなこと決めてたの、って。

――なるほど。

萩原:すごく驚きました。私は、監督やスタッフさん、共演者のみなさんと作った作品を見てくれた方が「面白かったです」「また私の出演作を見たい」と言ってもらえたりすることが、不思議でありつつ、すごく嬉しくて。だから10年続けてこられたのかなと。これから先も、そうした縁が続いていったら嬉しいです。

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