「1000円ステーキ」の新定番!?やっぱりステーキ社長に聞く、成功術
下積み20年、全ては独立の勉強
――飲食事業だけでなく、コンサルティング事業も行っていて、全て義元さんが見て回るのはハードではないでしょうか。
義元:そうですね、ずっと移動しています。もともと自分で予定を管理していましたが、さすがに今年に入って秘書をつけました(笑)。毎日スケジューリングを決められて「じゃあ、行ってくる」という感じで全国を飛び回っていますね。
――1000円でステーキだけでなく、サラダ・ライス・スープの食べ放題。いつからこういった事業の構想を持っていたんでしょうか。
義元:やっぱりステーキの構想を持つ前から、飲食業界で勝負したいという思いは持っていました。やっぱりステーキを起業するまでを下積みとすると、私は下積みを20年やっている計算になりますね。
私は飲食のコンサルタント、国内と国外の物流、広告代理店の営業、卸売りの仕事、こういった仕事をひと通りやりました。他にはIT関連(SNS)。広告代理店の時にも勉強させてもらっていたんですが、飲食を自分で始めるならまだ学ばないといけないと思い、インターネットの営業もやらせてもらいました。
振り返ると、朝から晩まで働いていましたね。その日の内に退社できずにそのまま翌日も働くという感じで、1日24時間以上働いているということもありました。今なら完全アウトですが(笑)。
ビルの一角6席だけの店舗から始まった
――開業までに必要となる知識やスキルを技能を身につけた上で、開業したと。そうなると、今のような全国展開や東京進出も最初から考えていたのでしょうか。
義元:そうですね。創業は2015年ですが、そのときから視野に入れていました。沖縄で最初につくったやっぱりステーキが、ビルの一角で6席しかない小さなお店だったんですが、2か月で行列ができるようになっていました。
もし下積みの経験がなくても、同じようにできたかと言うと、そうではなかったと思いますし、全国展開するにしても、下積みで学んだことが活きていると思いますね。
――そもそも、数ある飲食の中でなぜステーキで勝負しようと思ったのですか。
義元:出身が沖縄ということもあり、私もステーキが好きでよく食べていました。ただ、あんまり自分好みのステーキがなかったんです。よくあるステーキって、安いけど薄いものが多かった。肉厚な赤身ステーキが食べたくて、それなら自分で作ってしまえと。
結局、今までのスタンダードと違うものをつくることになったのですが、そう思ったきっかけは沖縄の高校を卒業した後にアメリカに行った経験が大きかったかもしれません。