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動かない上司を動かすために、部下ができる「社内調整」の裏ワザ

学び

社内調整は自己成長の絶好の機会

芹沢宗一郎

 ネガティブに捉えられることの多い社内調整ですが、企業の環境変化に対するスピーディな対応や、個人が新たな成長機会を得るために不可欠なものなのです。

 市場環境の変化に対応するためには、部門や年代を超えて仕事のプロセスを見直さないと、変化している顧客の満足を生む価値提供はできません。だから複数の立場の人が関わる社内調整が発生するんです。

 また、社内調整は、相手に動いてもらうために、自らの「個人の力」と「関係性の力」を高め、相手に動いてもらわなければ実現できません。大変なことですが、自分自身を成長させる絶好の機会です。ポジティブなとらえ方をできるかどうかが、自分の伸びしろを大きく左右させるといえます。社内調整は成長の絶好の機会。こう聞くと、ワクワクしてきませんか?

<TEXT/芹沢宗一郎>

一橋大学商学部経営学科卒。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修士課程修了(MBA)。外資系石油会社勤務後、グロービスでは、企業の経営者育成を手がけるコーポレート・エデュケーション部門代表などを歴任。現在は、エグゼクティブ教育や企業の理念策定/浸透などのプロセスコンサルティングに従事。著書に『個を活かす企業』(ダイヤモンド社)、『MITスローン・スクール戦略論』(東洋経済新報社)など

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