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「幹事無料」特典をこっそり利用し続けた男…ミスが招いた悪評

学び

突然の尿意で会計を後輩に任せて…

トイレに向かう男性

 しかし毎年続けていた「節約術」は突然終わりを告げることになります。

「去年の忘年会で集金をするタイミングで、強烈な尿意を催したんです。どうしても我慢できなくなり、後輩に任せてトイレに駆け込みました」

 幹事の大役を勤め上げ、ホッと一息つきながら用を足し、席に戻ると、なぜか同僚たちの視線は山田さんの顔に集中したとか。

「ギョっとしましたね。自分も酔っ払っていたので、頭は回っていませんでしたが、不穏な空気を感じました。そんな中、会計を頼んでいた後輩が事情を説明してくれました。どうやら店員が会計時に幹事無料の件を伝えてしまったみたいです。店側からすれば、サービスに漏れがないように確認したつもりだったんでしょうけど……」

一転して「守銭奴」扱いに…

 山田さんは必死に弁解をしたそうですが、呂律(ろれつ)が回っていない様子が慌てているようしか見えなかったようで、同僚たちから口々に非難の声が……。誰かが損をしている訳ではありませんが、誰か1人が得をしているのも許せないもの。それまで率先して幹事を担当し、感謝されていた山田さんは、一転して「守銭奴」扱いされてしまったそうです。

「中には『幹事を引き受けているのだから、それくらいは』って言ってくれる人もいましたが、同僚の大半は白い目で僕を見ていましたね。それまでは無料で参加することが当然と思っていましたが、そんな自分が惨めに思えてきました」

 居心地が悪くなった山田さんは毎回参加している二次会にも参加せず、逃げるように引き上げてしまったとのこと。

「なんか格好悪くて、しばらくの間は憂鬱に過ごしていましたね。週明けの会社に何事もなかったように出社するか、一言お詫びをするか、真剣に悩みました」

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