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スメハラ被害を装って嫌がらせ?迷惑な女性社員の末路とは

学び

 ニオイで周囲を不快にさせる“スメハラ”という言葉が知られるようになり、口臭や体臭などを気にする人は増えています。

スメハラ

※画像はイメージです(以下同じ)

 これでスメハラ被害に悩む人が減ればいいですが、なかにはスメハラという名を借りた新たなトラブルが起きているケースもあります。

外回りから戻った営業マンに嫌がらせ

「ウチの支社にY美さんというアラサーの女性社員がいるんですけど、簡単にいうとパワハラキャラ。年下や気の弱そうな社員に対してはとことん強気で嫌がらせは日常茶飯事。夏場になると、外回りから戻ってきた若手営業マンの近くで鼻をクンクンさせては『なんか臭くない?』と言ってましたよ」

 そう話すのは、住宅設備メーカー社員の川村哲さん(仮名・33歳)。別部署で仕事上の接点も少なかったので実害はありませんでしたが、若手社員に嫌味を言う彼女をいつも苦々しく思っていたとか。

「今は内勤ですけど、私も数年前までは営業担当で夏場は毎日汗だくになって得意先回りをしていましたから。本当に我慢できないほどの臭いであればともかく、ウチの営業マンたちは予備のワイシャツやインナーを夏場は常備しており、外回りから戻ってくると着替えています。汗もちゃんと拭いていますし、制汗剤も使っています。

 少なくとも周囲に不快なニオイをまき散らしてなんかないですし、Y美さん以外に『臭い!』と訴える人もいません。だから、嫌味を言ってくるのが許せないんですよ。でも、上司の前では猫を被っていて、支社のお偉いさんたちからの受けがいいんです。そのことも彼女のパワハラを増長させていたんだと思います」

「クサい」と暴言を吐かれる若手社員も

スメハラ

 1年半ほど前、20代半ばのE君という社員が中途採用で営業部に配属されたのですが、口数の少ない大人しいキャラだったせいかY美さんがロックオン。夏場に入ると、わざとらしく彼の周りをウロウロしては「ヘンな臭いしない?」と騒いでいたといいます。

「またかと思って辟易しながら見ていましたが、E君は相手にしていませんでした。営業部のみんなが『放っておけ』と言っていたそうで、無視して正解だったと思います。でも、その態度が気に入らなかったのでしょうね。すると、Y美さんは『気づいてないの? あなたのことなんだけど』と直接彼に言ってきたんです」

 明らかに言いがかりですが、E君は「すみません。気をつけていたつもりなのですが……」と謝罪。彼に謝らせたY美さんは満足げな表情を浮かべていたそうで、この日を境に「アンタ、いつも臭いのよ!」などの暴言を繰り返し吐くようになります。

 それでもE君は毎回謝っていたそうですが7月下旬のある日、ついに事件が起きてしまいます。

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