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上司に「調子どう?」と聞かれたら、どう答える?<上司語のホンネ>

コラム

Q3「(問題から)逃げるなよ」

上司の本音③「お前は今、試されている」

 あなたが難しい案件を担当している時に、上司があなたに対しこの言葉を吐くことがある。

 上司が難しい案件を任せているということは、上司はあなたに期待しているということでもある。

 仕事は、学校の勉強とは異なり、頑張って自分の限界を超えたときに、初めて成長できるものだ。上司は、あなたにとってこの案件は、まさにそういう挑戦だと認識した上で、その案件をあなたに振っているのだ。

 この言葉には、あなたの成長に期待している上司からの、“がんばれよ”などという型どおりの励ましよりもはるかに強力な激励の意味が込められている。

 このミッションをちゃんとやり抜くかどうかで、あなたが天国に行くか、地獄に行くかが決まる。

Q4「これは戦略的な事業だ!」

上司の本音④「赤字は、オレのせいじゃない!」

ビジネスマン 上司

 あなたの上司がかかわっている案件が赤字であれば、上司の査定にかかわってくる問題になる。上司のまた上司の査定にもかかわってくるかもしれない。場合によっては社長までもが、赤字事業を株主に追求され経営責任を問われる事態に発展するかもしれない。

 そんな心配事をクリアにする魔法の言葉が、この上司語なのだ。

 本来、戦略的な事業とは、将来、会社を支える柱になるような事業を意味するのだから、今は赤字ということもあり得る。

 だが実際には、この言葉は、単なる赤字の言い訳として使われることが‘極めて多い。社内でそんなことばかりしていればどんな企業でもいずれダメになるのだが、戦略的というコトバが本来の意味で使われることは滅多にない。

 サラリーマン社会では、戦略的などというコトバに意味がないことを肝に銘じておこう。

<取材・文/櫻田進ノ介(@kojiro_1975)>

サラリーマン研究所 所長、大企業の企業カルチャーに精通。大阪生まれ、東京大学工学部卒、同大学工学系大学院修士課程修了、大手ビジネス系出版社の編集委員を経て、フリーに

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