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若手芸人コンビ・宮下草薙、ブレイク前夜の心境は「どうなってもいいや」

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 2018年元旦、彗星のごとくテレビに現れたお笑い芸人コンビ、宮下草薙の草薙航基さん(27)と宮下兼史鷹さん(28)。現時点で大きな賞レースでは無冠だが、トークバラエティでは必ずと言っていいほど強いインパクトを残している。

宮下草薙

宮下草薙の草薙航基さん(左)と宮下兼史鷹さん

 今年でコンビ結成4年目。相変わらずテレビやラジオに引っ張りだこの2人だが、一体どんな思いで活動しているのだろうか? 幼少期やコンビ結成に至るまでのエピソード、テレビ初出演時の心境などについて、直接インタビューを敢行した。

小4でゆがんだ宮下、誰とも話さなかった草薙

――現在、お笑い芸人として活躍されている2人ですが、少年時代はどんなタイプでしたか?

宮下兼史鷹(以下、宮下):小3ぐらいまでは、周りを笑わしているようなクラスの人気者タイプ。ただ、ぜん息もちで普通に運動ができなかったりとか、両親が離婚したりとかで、小4から、ゆがみはじめて。中学時代には、芸人のモノマネで笑いをとる同級生に「お前の手柄じゃねぇぞ」って文句を言うような嫌なヤツでしたね(苦笑)。

草薙航基(以下、草薙):僕はバラエティ番組を見るようになったのは芸人になってから。本当にテレビを見ない家でしたね。学校では、クラスの隅でおとなしくしてるタイプでした。

――あるテレビ番組で宮下さんは、父親が地下格闘家だと明かしていました。特殊な幼少期を送っていたことが想像されますが。

宮下:うちのオヤジは、僕を「最強の男」にしようとしていたんです。普通、親と子どもが“○○ごっこ”とかしたら、大人が負けてくれるじゃないですか。けど、うちの場合は、僕が鼻血を出して泣いたら終わり。俗にいうDVっぽいんですけど、そうではなく父親の純粋過ぎる思いの結果なんです(苦笑)。

草薙:僕の家は本当に普通で。しいて言えば、弟のデキがよくて卑屈になったのかな……僕は勉強も運動もできなかったし、小・中・高とほとんど誰ともしゃべらなかったですね。

警備員、ゴミ収集などバイトを転々とした草薙

宮下草薙

草薙航基さん

――2人はどちらも高校を中退されています。草薙さんはある番組で「胸板が厚いと言われて、イジメに遭うと思ったから」と理由を明かしていますが、宮下さんのほうは?

宮下:母親が心を患って入院することになったので、僕が働かなきゃいけなくなったんです。高校1年の夏休みが終わったくらいですかね。

――そのお仕事は、太田プロの養成所に通うまで続けていた?

宮下:そうですね。その頃、もう母親は離婚していて大工の棟梁をしている彼氏がいたんです。で、そこで働いていたんですけど、1年半くらいで2人が破局して(苦笑)。気まずかったので、そのあとは父親のところで仕事をしていました。その時期に養成所にいくためのお金を貯めた感じです。

草薙:僕はずっと職を転々としてました。警備員、ゴミ収集、宅配の仕事とかいろいろやりましたけど続かなくて。とくにゴミ収集の仕事って午前中にゴミ回収したあと、みんなで事務所の風呂に入るんですよ。そこで自分の裸を見られるのが恥ずかしかった(苦笑)。どの仕事も2か月くらいで辞めちゃいましたね。

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