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水道橋博士が語る、“地上波ゼロ”で配信の世界に挑戦の日々「博打を打ち続けた」

暮らし

東野幸治、山本太郎など大物も自分でブッキング

水道橋博士

――ギャラもアサヤンと変わらない感じですか?

水道橋博士:異常な対談は、MXテレビでやっていた『博士の異常な鼎談』(2009~2010年)チームのプロデューサーが全部自費で払っていますね。ギャラは聞いてないけど、収益化するまで、10回くらいは博打を張り続けていました。つまり、ボクも最初は無給でやってたけど、やっと最近リターンが出るようになりました。今は黒字が出るようになったけど、タダ働きが多かったですね。

 アサヤンも同じだけど、2021年から30回くらいやっていて黒字は一桁くらいしかない……。でも、今年2月の山本太郎の回でやっと大当りが出て、その時は嬉しかったね。ボクも博打を打ち続けて、ようやく大幅な黒字回ができた。イベントって当てようと思って当たるものでもないし。

――アサヤンの出演者は東野幸治さんや山本太郎さんなど、そうそうたる面々ですよね。

水道橋博士:なぜそうそうたるタレントが出てくれるかというと、全部自分でブッキングしてるから。マネージャーとの対応も全てボクがやっていて、芸人とかだったら「お前出ろよ」みたいな雑な感じでオファーすることもあるけど、会社の人についてはビジネス向きの丁寧な文章で対応してます。本を読んだり、会社の人から送られてくるメールなどを真似して、会社作法などは自然と身につきましたね。

水道橋博士コミュニティをネット上に作り上げる

水道橋博士

――博士的には週1日でやりたかったのですね。

水道橋博士:高円寺に「Pundit」というライブハウスがあるので、そこで「毎日12時からお昼の配信番組やろうよ」とも言ったんだけど、それも苦しいってなって。だから今は毎日、個人でできる「ツイキャス」をやっています。200日以上連続で。お金にならないのに、なぜこんなことをやってるのかというと、全国にボクのファンがいるんだよね、50人だけど(笑)。

 毎日必ず50人観てくれていて、その人たちはずっとボクを追いかけていて「博士はあのとき、こうでしたよね」ってコメントくれたりして、「そんなことあったっけ?」って思うくらいそれが面白くてね。

――博士は、毎日noteに日記をつけていますが、それを共同で作ってる感じですね。

水道橋博士:そう。だからボクは将来、老人のひとりぼっちにならないなって思って。ツイキャスさえあれば、50人のコミュニティがあるから寂しくないなって、安心しています。ファンはありがたいです。

――無料のオンラインサロンみたいな感じですね。投げ銭とかで収益化はしないんですか?

水道橋博士:古い人間なんで、まだ投げ銭という文化に抵抗があって、やっぱり仕事は対価をもらうことだから。めんどくさいことをやって、やっとお金が入ってくるというのが仕事だと思うから。ま、将来はわかりませんが。

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