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水道橋博士が語る、“地上波ゼロ”で配信の世界に挑戦の日々「博打を打ち続けた」

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連載企画は出版社に持ち込んでいる

水道橋博士

――雑誌の連載とかの仕事は自分で取ってきているのですか?

水道橋博士:連載は全部自分で持ち込んでいます。向こうからオファーが来るのを待つよりも、こっちから連絡するようにしていて、企画が練り上がったら、出版社の知り合いに連絡すると、部署を紹介してもらえるから、そこで企画を揉んでもらってます。

――出版関係の仕事の土台はどのように作り上げたのですか?

水道橋博士:もともと編集者と仕事を一緒をしたあとに、歴代の担当を集めて囲む会なども開いて、良い関係を築けるようにしている。一部の媒体では、週刊連載なのに編集部に行って、誤字脱字なども含めて、悪文になるかならないかのレベルまで、編集者とともに読み合わせをしています。

――週刊連載ではやらないですよね。単行本ならやったりしますが。

水道橋博士:編集者と、マネージャーと、秘書とライターがいて、全員が原稿を読んできて、疑問点があったら「ここはこうじゃないですか?」と揉んでいて。水道橋博士の担当になると、ここまでやらなきゃいけないぞという流れにしてます。新人編集者にとっては鍛えられるし、ここまでやると「ただのタレントじゃないな」となる。歴代編集者ともうまく関係を築いて企画を出しやすい環境作りをしてます。

下準備は非常に大事

水道橋博士

――博士は毎日日記をつけてますが、その大切さはどのように考えてますか?

水道橋博士:1997年から日記を毎日書き続けてて、体調を崩した時はママ(水道橋博士夫人)がつけてたけど。毎日つけてると、誰と何をして共演者が誰かというのがすぐわかるようになっている。この前は清水ミチコさんと会ったけど、日記で「清水ミチコ」と検索すると何百件か出てくるから、そこで過去に何があったかを照らし合わせて覚えて現場に向かうんです。

 年表とか作る時も日記があると便利です。インタビューの仕事をするときは、インタビュイーの年表を必ず作るんです。この人のいいところ、悪いところも含めて。また年表本を作る企画も提案していて、年表作家は何人か抱えているので。ライブになると出演者の年表を作っちゃいますね。基本、無駄で、無茶で無料がコンセプトなので、お客さんに無料で配る用にしています。

――手の込んだものを無料で配布するのですね。でもライブだと時間的に年表全てを拾い切ることはできないですよね。

水道橋博士:でもそれをなぜやるかというと、下準備が大事だということです。スポーツ実況の古舘伊知郎さんや徳光和夫さんもすごく下準備をしている。年表を作って100%準備しておけば、本番で2%しか使わなくても、万能にどこからでも2%を引っ張って来れるのでとても便利。どんな返しにも対応できるようになる。

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