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アプリでいくら女性と会っても虚しい…28歳ED男子が悩む「恋ができない病」

暮らし

 その前は、「学生時代から4年間付き合っていた」という同級生の恋人でした。

「彼女とは半同棲状態でしたが、僕が4年生のときに留年し、彼女は地元に戻り、遠距離になったんです。そこからケンカが増えましたね。『なんでもっと会えないの?』と迫られたり、『親に会って欲しい』と言われたりして、彼女がどんどん重く感じるようになりました……。

 もっとも、その気持ちとは裏腹に、LINE上では彼女が言って欲しそうな言葉を送ってしまったりしていて、余計に惑わせてしまったなと反省しています。結果的に遠距離になって1年ちょっとで別れてしまいましたが、彼女はその翌年、職場の先輩と手堅く結婚したそうです」

「無駄な未読はあり得ない」

 女性と遊ぶ機会は多いものの、Aさんが20代以降に付き合ったのは二人のみ。彼女たちと交際に至らなかった女性たちでは、一体どこが違っていたのか。自分が恋人に求めている要素を、Aさんはこのように分析しています。

(1)自立したメンタリティ
→依存も期待もしてこない人。一方的にサービスするばかりでなく、フィフティフィフティで寄りかかり合える人

(2)LINEの確認が早い
→返事が遅いのは気にならないが、「メッセージを見たかどうか」がとにかく気になってしまうので、既読は早くつけて欲しい。既読は「今は忙しいから後で返す」のサイン。一番イライラするのは未読のままにする人。駆け引きのつもり? とにかく無駄な未読はあり得ない

(3)相手の気持ちがわかる
→誰かの批判や悪口を言う女性がすごく苦手。いつか自分も無下に傷つけられるかもという恐怖を感じるから

もっとレベルの高い女性に出会えるんじゃないか…

ランチ デート

 Aさんが求めている女性像は、一般的に「高望み」とされるような条件では決してないように感じます。おそらく、実際にアプリを通じて関係を持った女性の中にも、これらの条件を満たしている人は複数いたでしょう。

 しかし、なぜAさんは誰とも付き合いたい気持ちになれないのでしょうか。

「学生時代って、興味がなかった相手でも、文化祭や体育祭で意外な一面を見て評価が変わったりしたじゃないですか。でも社会人で、特にアプリや合コンでの出会いになると、互いに仮面をかぶった状態で出会って、2〜3回のデートで判断しなきゃいけないわけですよね。

 そうすると、その場での完璧を演じなきゃとなってつい気を遣ってしてしまい、サービス疲れが発生するという悪循環に……。

 それにアプリって構造的には無限に女性と出会えるので、いいなって感じる人がいても、『もっとレベルの高い人に出会えるんじゃないか』って、ふと思ってしまうんですよね」

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