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連日話題の自民党総裁選。今さら聞けない総裁選の疑問をイチから解説

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9月29日に新首相が誕生

選挙ポスター掲示板

 例えば、2020年に実施された東京都知事選挙は22名が立候補者しました。しかし、22名も紹介できないと判断した新聞・テレビの多くは、数人を主要候補として詳しく紹介。半数以上を泡沫候補として、名前と顔だけの簡単な紹介で済ませました。建前上、これでも公職選挙法を遵守したことになります。

 自民党総裁選は公職選挙法の縛りを受けないので、報道が偏ってもお咎めはありません。だから、テレビ・新聞は思う存分にニュースとして扱うことができ、盛り上がるように見えるのです。

 また、自民党総裁選は公職選挙法の縛りを受けないので、金銭授受や選挙の際に有利になるような裏工作もおこなわれてきました。現在は、昔ほど裏工作は盛んではなくなってきているとも言われていますが、それでも実質的に我が国のトップを決める総裁選です。お行儀をよくして首相の座を逃すわけにはいきません。使える手は使う。自民党総裁選は権力闘争なのです。

 自民党総裁選の投開票日は9月29日。この日に新総裁が誕生し、そして国会の首班指名を経て新しい首相が舵取りを担います。

<TEXT/フリーランスカメラマン 小川裕夫>

フリーランスライター・カメラマン。1977年、静岡市生まれ。行政誌編集者を経てフリーに。首相官邸で実施される首相会見にはフリーランスで唯一のカメラマンとしても参加し、官邸への出入りは10年超。著書に『渋沢栄一と鉄道』(天夢人)などがある
Twitter:@ogawahiro

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