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30代、最年少で上場した社長が「キャリアアップを目指す必要はない」と語るワケ

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人生は自分次第だからこそ「気の向くままに」

リブセンス

 20代の若手ビジネスパーソンが心がける点として、「自分が目指す目標を明確にしておくことが大切」だと村上氏は言う。

「人は生きている以上、何かしらのゴールに向けて日々行動しています。ただ漠然と毎日を過ごすだけでは、望んだ結果は得られないかもしれません。自分の望む結果やゴールに向かうためには、『将来をしっかりと考え、目標を決めましょう』という教科書的な答えもありますが、私は『自分がやりたいことや好きなことが何なのか、自分で分かっていることが大事』だと思います

 人生は選択の連続ですが、『自分で選んでいるのか、やらされているのか』によって、人生の捉え方に違いが出てきます。もし自分で選んだ道であれば、ゴールまでの道のりがたとえ困難でも、『苦労ではなく努力』だとポジティブに捉えられます。今やっていることの先にある、自分で決めたゴールに向かっている状態が健全だと思います」

 さらに、自分のやりたいことや好きなことの見つけ方について、次のように説明する。

「誰しも、他人より得意なことや秀でていることはあるはずです。そしてそれは、探そうと意気込んで見つかるのではなく、意外にも自分にとっては普通のことだったり、嫌にならずに長くやっていることだったりします。まだ、自分のやりたいことや好きなことが見つかっていなければ、興味関心の湧くものや知的好奇心が刺激されるものに、ぜひ積極的に触れてみてください。仕事でもプライベートでも、人生の選択権は自分にあることを胸に刻み、まずは気の向くままに色々と動いてみるのが先決だと思っています

情熱だけでなく、冷静さを保つ気構えも

リブセンス

 自分の進む道や目標を決める上で、村上氏は「感情に左右されず、自問自答する期間を設けるのが良い」と語る。

「『やりたい!』『ワクワクする!』といった感情は瞬発的なパワーが強い一方、湧き出る情熱に寄りすぎてしまうと、ときに判断を誤る可能性もあります。熱い情熱はもとより、冷静さを保つことも大事で、一度寝かせてみて、『本当に心踊るような気持ちが続くかどうか』を確かめることが、真にやりたいことを見極める審美眼になるでしょう

 とはいえ、やりたいことがどうしても見つからない場合は、選択肢の多い道を進むことが迷子にならない鉄則だと思います」

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