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平均年収1840万円のキーエンスを辞めて「大食いYouTuber」になった理由

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人生が2倍、得になるのがお笑いの力

わらリーマン

わらリーマンの様子

――最後にこの記事を読んでいる人にメッセージをお願いします。

オックン:お笑いをやってきて思うのは、仕事ができる人はお笑いをやっても面白い。それは相手の気持ちがわかるから。相手を笑わせるためにいろいろと考えを巡らせることができる。仕事ができる人は、舞台に立っても面白いんですよ。

 けれども、仕事ができない人も面白かったりする。日頃、抑圧されている分、ブラックな部分が出たりして、爆発力があるんですよ。世の中で成功するお笑い芸人さんって、どこかにブラックなところや、一般社会に適応できないような面を持っている人なんだなって感じてます。

 芸人としては成功しても、非常識で企業では使いものにならないような人もいる。けれど舞台上ならば、そういうデメリットもメリットに逆転させることができるんですよね。

 人生って「嬉しい」と「悲しい」で構成されていると思っています。彼女に振られたとか、仕事でミスしたとか、うんこ漏らしたとか何でもいいですけど、そういう経験をお笑いのネタとして舞台上で披露すればめちゃくちゃ笑えたりするじゃないですか。「嬉しい」と「悲しい」はお笑いが絡むことで「嬉しい」と「オイシイ」になります。失敗も武器になるし、人生が2倍、得になるのがお笑いの力だと考えています。

<取材・文/目黒川みより>

【オックン】
23歳でキーエンス入社、“社会人の趣味としてのお笑い”を確立すべく「わらリーマン」活動をスタート。キーエンスでは2半期連続全国3位の営業成績するも、25歳で退職。YouTubeチャンネル「オックン【大食い】」を配信中。毎週日曜日21時~大食い生配信を実施

フリーペーパーを発行する出版社勤務を経て、現在はWEBデザイン会社にてディレクターとして勤務。お忍びで「心の問題」を扱う執筆活動を続ける

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