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元Jリーガーが100万回再生の人気YouTuberに「当初批判の声が9割だった」

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企画を考えるコツは「視聴者目線」

那須大亮さん

 那須さんのチャンネルを見てみると、サッカー特化チャンネルながら「高校サッカー」「試合前のスタジアムレポート」「一般人とのフットサル対決」など、多様な動画が並ぶ。こうした企画を考えるコツは「視聴者目線」だという。

「視聴者が何を求めているのか、何を知りたいのかをよく考えます。そして、その『知りたがっていること』を話してくれそうな選手やサッカー関係者をキャスティングしていきますね。だから、『人ベース』ではなく『企画ベース』ですね」

 なかでも高校サッカーの強豪・青森山田高校の練習に密着した動画の再生数が好調だ(2021年1月27日時点で約120万回再生を記録)。ほかにも高校サッカー関連の動画は多いが、着目した理由は何だったのか。

最初は「大食い」や「歌ってみた」で失敗

「もともと高校生年代の話は気になっていて、同じスポーツ系YouTuberの元野球選手・里崎智也さんとコラボした際、『野球の高校生年代の話は伸びる』と知り、サッカーでも絶対にみんな気になるだろうと思ったんです。あとは、高校サッカー選手権を盛り上げたい気持ちもあります」

 こうしてヒット動画を連発している那須さんのチャンネルだが、動画をアップし始めた当時は失敗することも多かったという

「今でこそサッカーに特化したチャンネルとなってますが、最初は『大食い』や『歌ってみた』の動画も出していたんですよ。でも、途中で私個人に人気があるわけではなく、『サッカー選手としての那須大亮』を視聴者は求めていると気づきました。

 そこからは軸を外さずに動画を出してきたので、個人に圧倒的な人気がないうちは『何かしらの軸』を大切にすると、チャンネルは伸びていきますね」

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