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空前の唐揚げブーム。専門店チェーン2社が、他社を圧倒するわけ

から好し:2021年3月には1130店舗まで拡大予定

唐揚げ

ニンニク・ショウガを使用せず醬油ともろみで味つけした大ぶりのもも唐揚げは、からあげグランプリ東日本しょうゆダレ部門で3年連続金賞を獲得している

 一方、東北から九州まで、全国に店舗を展開する「から好し」は2017年に第1号店を出店。都市部を中心に91店舗を展開しつつ、「ガスト」との複合業態というスタイルで12月3日現在は480店舗、2021年3月には1130店舗まで拡大予定だという

コロナ禍でテイクアウト客の増加が追い風に

から好し

 2店とも好調の理由は仕込みや味つけに有名専門店並みのこだわりを持って取り組んでいる点も大きいが、コロナ禍でテイクアウト客の比率が伸びたこととも関係している。

「もともとテイクアウト比率が4割を占めていたが6割ほどになり、今後もコロナによって需要の高まりに対応する」(すかいらーくホールディングス広報)

 なお、日本唐揚協会によると、専門店でのイートインはコロナ前には6:4で優勢だったのに対し、コロナ下では逆転して6~7割がテイクアウト客になったという

「唐揚げは唯一、おかず・おつまみ・スナックと幅広いニーズがある食べ物。繁忙時間にとらわれず自由な時間におかずとして買いに来る主婦層がいるというのも強みのひとつです」(日本唐揚協会)

大本場・中津の名店で修業したフランチャイズ店

唐揚げ

「骨なしムネ」は’19年のKG(からあげグランプリ)「東日本しょうゆダレ部門」で最高金賞を受賞した逸品。チキン南蛮も’17年のKGで最高金賞を受賞している

 大手チェーン以外にも奮闘しているのが、唐揚げ専門店の中でも特にテイクアウトに注力し、フランチャイズ店舗数も国内外合わせてオープン準備店含め200店以上を誇る「鶏笑」。現在は本部統括を担当している植元裕太氏が10年前、大分県中津市にある名店で修業し、浦和に第1号店を出店した。

「関東の唐揚げと言えばもも肉ですが、中津で初めてむね肉の唐揚げを食べて、あまりのジューシーさに驚いて出店を決意しました

 古くからの中津醬油をベースにニンニク、ショウガ、野菜、果汁、数種のスパイス、オーガニックハーブなどを合わせた秘伝のタレに、余計な脂分を取り除いた国産若鶏のむね肉を48時間漬け込んで熟成させた「骨なしムネ」(4~6個520円)が一番人気。揚げたてはむね肉と思えないほどのジューシーさで、健康志向の人や年配層に人気だという。

 もうひとつの名物で、オリジナルタルタルソースがむね肉と絶妙なバランスを醸す「チキン南蛮」(1枚400円)と「砂ずり(砂肝)」(6個前後300円)も絶品だ。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

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