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唐揚げ専門店が全国で拡大。3大人気チェーンの唐揚げを食べ比べてみた

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から揚げの天才:ちょっと大人のおつまみ系唐揚げ

から揚げの天才

 テリー伊藤さんが「大社長」を務めることでも話題になった「から揚げの天才」。こちらではテリーさん監修の玉子焼きがついてくる「からたま定食・デカから3個」(628円+税)をオーダー。

 秘伝の黒醤油を使った「黒」塩麹と極出汁の「白」辛味噌の「赤」と“3色”の唐揚げを楽しめます。定食では好きな唐揚げをセレクトできますが、私はあえて各1個ずつトライしてみることに。そしてこれまた60gほどもあるジャンボ唐揚げの登場。

から揚げの天才

 まずは白を。衣はジャリジャリ系です。歯の圧力に耐えきれず、ホロホロと崩れ落ち、あっという間に肉と一体化していきます。我が歯はさしたる抵抗も受けずに肉に到達。白の味付けはあっさりめ。しかし肉のうま味が口の中にフワリと広がります。

 続いて黒。こちらはこってり濃いめの味付け。黒醤油の濃厚でコクのある風味が口からのどにかけて駆け抜けていく感じです。

 そしていよいよ赤へ。食べたとたんに口から火が噴き出るのではないか、と思ってしまう色合いに圧倒されつつガブリといきました。しかし意外や意外、予想ほど辛くはありません。濃厚な甘辛さがピリッとした刺激を舌に与え、それが後を引く味わいに仕上がっています。

食べ進めていくと、お酒が欲しくなる

から揚げの天才

 さてここであることに気付きました。いずれも味付けがしっかりしており、それが口の中にしばらく残っていること。ごはんと合わせるのもいいのですが、これはやはりアルコールで洗い流したいところ。

「から揚げの天才」の定食は、プラス99円(+税)で、味噌汁をハイボールorレモンサワーに変更可能。たしかに炭酸の効いた飲み物が欲しくなります。お酒好きな人に合わせた唐揚げなのかもしれません。

から揚げの天才

 唐揚げはお弁当に多用されることからもわかる通り、しっかり味がついているために冷めても美味しく食べられます。自宅に買って帰り、晩酌のアテにするのもいいですね。「今日は唐揚げで一杯やろう」という、ちょっと大人の唐揚げのようです。

 話題の3店を食べ比べてみると、それぞれに特徴があるのがわかります。トレンドになりつつあるジャンボ唐揚げという点は共通しているものの、食感は三者三様、風味も異なります。

 ざっくり言うと「からやま」は男性向け「から好し」は女性や子ども向け、そして「から揚げの天才」はお酒好きな大人向け。ターゲットも明確に分かれているような印象を受けました。

 味の探究に余念がない3店、新たな味の唐揚げが登場する予感もします。「次に来たときはこの唐揚げを食べよう!」と思えるお店は、唐揚げ好きにはたまらないのです。

<取材・文/からあげライター 松本壮平>

ライター&編集者。日本唐揚協会認定カラアゲニスト。「からあげの聖地」である大分県中津市出身。年間の唐揚げ喫食量は300食を超える。専門店だけでなく、居酒屋、食堂、スーパーなどで唐揚げを見つけては食べてみる「から活(からあげ探索活動)」を継続中
Twitter:@dogesho

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