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若者に知ってほしい…太田胃散が「ゆるキャラ」「ももクロ」と組んだ意図

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錠剤、チュアブル剤…ニーズに合わせて多様化

太田胃散

太田胃散で扱う全製品ラインナップ

「太田胃散の処方は、肉食中心のヨーロッパの処方を改良したものです。当時はまだ洋食が珍しい時代でしたが、時代が進むにつれ、欧米スタイルのファーストフードやステーキなど日本の食文化が変化したことで、太田胃散の処方が時代に追いついてきたことも、家庭に置いてもらえる胃腸薬としての地位を築く要因になったと思います」

 主力の太田胃散を筆頭に、現在では分包タイプ(太田胃散<分包>)や錠剤タイプ(太田胃散A<錠剤>)、パウチタイプ(太田胃散チュアブルNEO)、ストレスによる胃の不調対する胃腸薬(太田漢方胃腸薬Ⅱ)や胃薬の領域にもさまざまなラインナップを展開し、さらには健康食品の領域にも進出している。

「胃の不調を改善するという観点は変わらないですが、ニーズに合わせて錠剤やチュアブル剤など剤形のバリエーションを増やしたりしています。特に若い消費者の方は飲みやすさを重視するので、生薬をあえて配合しない味にこだわったものなど服用しやすい胃腸薬も展開していますね」

若年層への認知度拡大…ゆるキャラを起用

 薬は口に入れるもので、安心安全でなくてはならない。太田胃散はこうした安全面や、飲んだ時の「スーッとする」とするような“服用感”にもこだわり、今日まで製品開発を行ってきたそうだ。

 2015年からは「太田胃にゃん」というゆるキャラを使ったPRを積極的に行うようになった。一見、真面目な医薬品メーカーとゆるキャラはミスマッチな気もするが、なぜこのようなプロモーションを行うようになったのか。

 藤井氏は「若い人にまずは太田胃散の名前を知ってもらう」という狙いがあったと話す。

「それこそ昔は3、4世帯が一緒に暮らす大家族が当たり前で、今の40代以上の方が子供の頃に家に置いてある太田胃散を、家族の誰かが自然と服用する光景が見られたんです。ただ最近は核家族化が進み、時代の変遷とともに家族と過ごす時間が減ったこともあって、小さい頃から触れる機会が少なくなっている。そのため、家庭内との親和性が薄れてきてしまっているのが課題でした」

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