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初対面の人に良い印象を残すには「つっこませる会話」が必要

学び

芸妓さんが放った驚きの一言

芸妓さん

 思わず「つっこんでしまった」例として、昔こんなことがありました。ある夜、僕が京都の先斗町を歩いていると、ベテランの芸妓さんが、これからお店に入るというシチュエーションに出くわしました。

 その時、僕は、芸妓さんは何て挨拶をしてお店に入るのだろうか? と考えました。

「こんばんは」なのか、京都だから「おばんどすえ」(多分間違い)なのか、はたまた僕の知らない舞妓/芸妓言葉があるのかな? なんて期待しながら様子を窺っていたら……。

 まさかの「グッドイブゥニングゥ♪」と言い放って暖簾をくぐっていかれました。言うまでもなく、予想だにしない挨拶に、とても不意を突かれて大笑いしてしまいました。しかも1人で(笑)。きっとお店の中の人も同様だったに違いありません。この経験から僕の中の挨拶のバリエーションは増えました。

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 記憶に残るコミュニケーション=相手の頭の中を活性化するコミュニケーションは、決して本質を丁寧に説明する/されるだけでは得られない体験です。

 みなさんも、日常体験を、ボケて、膨らませて、または相手につっこんで、つっこませて、普通の日を特別な日常体験に拡張して、毎日を楽しんでみてください。

 次回、<やるべきことの「見える化」で、仕事の成果を確実に出す秘訣>に続く。

<TEXT/熊野森人>

1978年生まれ。大阪府出身。大阪市立工芸高等学校映像デザイン科卒。IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)特別研究課程修了。株式会社エレダイ2代表取締役/クリエイティブディレクター。株式会社ゆっくりおいしいねむたいな代表取締役。京都精華大学や京都造形芸術大学では講師も務める。他大学、企業などで講演も多数

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